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カシス  GI認定、販売1.5倍 全国で知名度向上 青森県の農家組織

日本農業新聞 8月8日(月)7時0分配信

 青森県のあおもりカシスの会は、地理的表示(GI)保護制度の認定後、生果の販売量を大きく増やした。これまでの顧客は県内の一般消費者と菓子メーカーが中心だったが、GI認定で知名度が上がり全国に拡大。一般向けの販売量は1.5倍に増えた。業務用は1社当たり100キロ程度だったが、全国規模の大手菓子、パンメーカーから500キロ~1トンの大口注文が来るようになるなど、GI認定から半年程度で早くも大きな効果を上げている。

 カシスはユキノシタ科の果実。国内での栽培は少ない。同会は青森市、平内町、今別町、蓬田村、外ケ浜町の農家で構成。約130人が8ヘクタールで肥培管理を統一して生産する。

 地域に強く結び付いた農産品のブランドを保護するGI認定を得たのは2015年12月。同会会長を務め、青森市でカシスを1.5ヘクタール生産する石岡大亮さん(45)は「今まで全国にカシスの産地と知られていなかった。GIを生かして全国にPRしたかった」と話す。

 認定翌月の16年1月から7月までの一般向けの生果販売量は330キロ。前年同時期の約1.5倍となった。業務用は、これまで主に県内の菓子メーカーがゼリーやケーキに使うソースの原料として購入していた。認定後、東京都の大手パン製造会社から注文が来て、パンに入れるジャム用として1トンを販売した。

 同会の事務局の青森市は「特に宣伝はしていないが『GI認定で知った』という問い合わせが多く来ている」(あおもり産品・企業支援課)と話す。15年度の生産量は11.5トンで、販売は例年より約2カ月早い9月には終了する見込みだ。

最終更新:8月8日(月)7時0分

日本農業新聞