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野村萬斎さんらが圧巻の舞台披露 観客1300人、幽玄の世界誘う

福井新聞ONLINE 8月8日(月)8時29分配信

 世阿弥の謡曲「花筐(はながたみ)」にちなんだ「第12回花筐薪能」(福井新聞社共催)が7日、福井県越前市粟田部町の花筐公園で開かれた。かがり火がたかれた幽玄な雰囲気の中、野村万作、萬斎さん親子をはじめ一流の狂言、能楽師が出演。県内外から訪れた約1300人を圧巻の舞台で魅了した。

 謡曲「花筐」が同地区ゆかりの継体天皇を題材としていることにちなみ、地元の各種団体でつくる実行委員会が隔年で開いている。

 人間国宝の万作さんは、狂言「仏師」ですっぱ(詐欺師)役を務めた。自分を仏師と偽り、仏像を買おうと都に出てきた田舎者と取引しようとする様子を、滑稽な掛け合いとしぐさで演じた。

 国重要無形文化財総合認定保持者の大坪喜美雄さんによる舞囃子(まいばやし)「小督(こごう)」に続き、狂言「棒縛(ぼうしばり)」に萬斎さんが登場。盗み酒が主人にばれて、棒に腕を縛られた後も酒を飲もうと奮闘する男を熱演し、笑いを誘った。

 最後は同保持者の佐野由於さんらによる能「黒塚」。山奥に住む鬼女の悲哀をしっとりと演出した。

福井新聞社

最終更新:8月8日(月)8時29分

福井新聞ONLINE