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<イラク写真報告>ヤズディ教徒襲撃から2年(4)IS拉致被害の女性や子どもたち 苦しみ続く(写真11枚)

アジアプレス・ネットワーク 8月8日(月)6時30分配信

◆計画的に拉致し、「奴隷」として分配

武装組織イスラム国(IS)がイラク北西部のヤズディ教徒の町や村を襲撃したのは、2014年8月。男性には改宗を迫り、受け入れなかった者は処刑。一方、女性や子どもはバスで別の町に移送された。拉致された人びとの数は3000以上にのぼる。女性は「奴隷」としてIS戦闘員が分配、強制的に結婚させる形で、実質上のレイプが行なわれた。子どもの一部は施設に収容され、戦闘員としての養成訓練を受けた。2年たった今も多くが行方不明で被害の全容はわかっていない。命がけで脱出できた女性たちもトラウマに苦しむ。連続写真報告の第4回。(玉本英子)

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2014年8月、シンジャル一帯を襲撃したISは住民を男女に分けた。男にはイスラムへの改宗を迫り、女や子どもはシリアなどに連行した。IS宣伝映像ではイスラムを受け入れたヤズディ男性が戦闘員の指示で「アッラーの他に神はなし」と唱える様子が映し出される。(IS映像)

IS戦闘員がヤズディ女性を買う話をしているとされる映像。携帯電話で撮影したものと思われ、「ヤズディ少女を買えるなら、何百ドルでも払うぜ」と話す。拉致女性が売買の対象とされ、とくに少女に高額な値段がつけられているのがわかる。

拉致されたヤズディ少女(14)の救出に同行。戦闘員の家を抜け出し、協力者の助けを得てクルド自治区に脱出。保護したクルド治安当局の車に乗った少女は、着ていた黒いニカブを破り捨てた。(イラク・クルド自治区:2015年2月撮影・玉本英子)

ISに拉致された女性(19)。村から逃げる途中で夫とともにISに捕まる。夫はその場で銃殺。夫の子どもを妊娠していたが、戦闘員と結婚させられた。1か月後に脱出、その後男児を出産した。(イラク・クルド自治区:2015年3月撮影・玉本英子)

2015年にISが公開した「訓練所の少年戦士」とする宣伝映像。この映像に出てくる少年たちのすべてがイラク北西部で拉致されたヤズディ教徒だった。シリア・ラッカの訓練所には100人以上の少年が収容されていたという。(IS映像)

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最終更新:8月8日(月)10時51分

アジアプレス・ネットワーク