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熟練医師の“手術のコツ”がつかめる!阪大、AR技術活用した腹腔鏡手術の訓練装置開発

日刊工業新聞電子版 8月8日(月)17時10分配信

 大阪大学大学院情報科学研究科の安藤英由樹准教授らは、拡張現実(AR)技術を活用した腹腔鏡手術の訓練装置を開発した。熟練者が手術する様子をなぞるように鉗子(かんし)を動かして、手順を反復練習することで技能向上につなげる。研修医の訓練に応用したところ、同装置の利用者は未利用者に比べて技能レベルが向上すると確認できた。5年以内の実用化を目指す。

 腹腔鏡手術では鉗子を操作する執刀医と、内視鏡を動かして視野を確保する助手が連携する。開発した訓練装置「追いトレ・アドバンス」は熟練の医師が執刀した際の内視鏡映像に、訓練者が操作する鉗子をAR技術で重ねて表示する。訓練者は熟練者の動きをなぞるように鉗子を動かし、手術のこつをつかむ。熟練者の実際の手術を追体験できるシステムは珍しい。

 内視鏡の動きはロボットで再現し、手術時と同じ角度から内視鏡カメラで訓練用鉗子を撮影する。内視鏡カメラと鉗子の位置関係を一定に保ち、映像の重ね合わせを実現した。実際にS状結腸の切除手術の訓練に応用し、日本内視鏡外科学会の評価法で研修医の技能を採点したところ、装置の利用者の点数が伸びた。

 訓練用動画は、手術時の様子を録画した後、熟練者による解説を追加録音して作製する。指導医によって細かなノウハウが異なるため、今回は標準的な訓練用動画を作製せず、各医局で手軽に収録できるようなシステム構成とした。

最終更新:8月8日(月)17時10分

日刊工業新聞電子版

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