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五輪の選手たちは下水の中を泳ぐことに。どうすれば生還できるのか?

ギズモード・ジャパン 8月8日(月)20時40分配信

もう化学防護服でやってもらったほうがいいのでは…。

リオ・デ・ジャネイロの水が汚水や死体で不衛生なのは既に周知の事実ですが、もう間もなく世界のトップアスリートたちが、国際競技の名のもとにその中で泳がなければならないのです。

観客にとってもアスリートたちにとっても気になる大きな疑問は1つ。今回のリオ、どれだけの大惨事になるのでしょうか?

この質問を、米GizmodoのMaddie Stone記者が医者や疫学者の中でもリオの水質に詳しい方々に投げかけてみましたが、総合的な意見としては、かなり深刻なようです。多くの人が水を介した病気にかかり、中には深刻な症状を持った人も出ると予測されています。しかし、出場する競技が水の中で行なわれる選手は、いくつかの基本的な注意を心がけるだけで、大きなリスクを回避できるそうです。

アメリカなら閉鎖レベルの汚染

リオの水路の不衛生に関しては、過去1年間あらゆるメディアが劣悪な環境を報道してきました。

現代的な下水路が無い状況で、過密な居住区から流れてくる人間の汚物により、水は黒くヘドロのようになって浜辺すら覆い尽くしてしまっています。委員会がどれだけ「選手の健康を危険には晒さない」と強調しても、Associated Pressによる16カ月にもわたる取材によれば、リオの水は病気を誘発する有機物が常に存在していると判明しており、危険はもはや避けられない状況であると言えます。

「微生物学的に言って、この水は生汚水と同じです」と語るのは、APの水質検査を行なった、南ブラジルにあるUniversidade Feevaleのウィルス学者であるFernando Spilkiさん。

Spilkiさんの行なった検査はさらに恐ろしいことを明らかにしており、リオの水にはロタウィルスが大量に存在していることが分かりました。このウィルスは嘔吐や下痢に始まり、さらに痙攣、脳炎、髄膜炎など深刻な症状を引き起こします。また検査結果によると、水の糞便性大腸菌のレベルが非常に高く、これらは赤痢、A型肝炎、コレラ、腸チフス、その他多くの病気の可能性を秘めています。匿名という条件で話した疫学者は、同様のレベルの糞便性大腸菌が米国の海で検知された場合、その海は閉鎖されるとしています。

Spilkiさんだけでなく、リオデジャネイロ連邦大学の微生物学者であるReneta Picaoさんは、競技が行なわれる海岸を含めたリオの5つの海岸で、複数の薬品に耐性を持つ危険なバクテリアを検知しました。Picaoさんは米Gizmodoに対し、このバクテリアは珍しいはずなのに、海岸の水からいとも簡単に発見できてしまったことに驚いたと語りました。

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最終更新:8月8日(月)20時40分

ギズモード・ジャパン

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