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相続実務での失敗談 「2つあった遺言書」

マネーの達人 8/8(月) 5:20配信

「夫が亡くなって1年経つが、この預金(郵貯)が下ろせない」

と婦人は相談に見えました。相続預金の解約は大変です。

相続預金の手続きの進め方

■1. 死亡の事実が分かる戸籍

生きていれば、夫人が代理人で手続きすればよい。死亡していれば預金は相続人全員の共有財産となります。 

■遺言書の有無

あれば、とりあえず遺言通り実行することになるが、なければ相続人の確認となる。
 
■2. 相続人の確認

出生から死亡までの戸籍が必要となります。これで死亡時の配偶者と子供は確認できます。もし子供が亡くなっていれば、さらにその子の有無の確認となります。

子がいなければ故人の父方、母から両方の直系尊属の調査、100歳のおばあさんがみえれば意思確認の問題もあります。今回は子供がみえなく、親も亡くなっているため兄弟姉妹(兄が亡くなっているため姪も)等の方が相続人のようです。

■3. 分割協議書の作成

戸籍で相続人が確定した、相続人全員の合意で分割協議書の作成です。

問題は分割協議書作成方法です。実は、既に司法書士さんに依頼し土地と他の預金は変えているといいます。この預金は司法書士さんに依頼後仏壇の中からひょっこり出てきたといいます。

分割協議書を見せていただくと土地と預金について記載があるものの、問題の預金については記載がありません。

■4. 記載のないものが後日判明したら

(1) 特定の相続人が相続すると記載する。
(2) 法定割合にする。
(3) 別途協議する。

のいずれかをあらかじめ記載します。

問題の預金は1000万円です。場合によっては全体の遺産含めた分割協議書の再作成となるかもしれません。

【対策は?】

この記事を読まれたみなさんも自身に相続が発生し、分割協議書を作成される時は「今後判明した遺産(債務を含む)は、……」の記載をお忘れなく。

通常は、配偶者の方が相続するようにお話しいたします。配偶者がいない場合は、誰かひとりを指定することになりますが、もめた末だと 別途協議しか受け入れてもらえなかったりします。

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最終更新:8/8(月) 5:20

マネーの達人