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男子シングルスは野口莉央(湘南工大附)が初の全国タイトルを獲得 [インターハイ/テニス]

THE TENNIS DAILY 8/8(月) 21:00配信

 第73回全国高等学校対抗テニス大会および第106回全国高等学校テニス選手権大会(中国インターハイ・テニス競技/8月2~4日団体戦、5~8日個人戦/松江市営庭球場、安来運動公園庭球場)の7日目/最終日は松江会場で、個人戦の男女シングルス決勝、男女ダブルス決勝が行われ、男子シングルスは野口莉央(湘南工大附)、男子ダブルスは大島立暉/菊地裕太(相生学院)が優勝を飾った。

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 9時から1番コートで始まった野口と田中優之介(秀明英光)の男子シングルス決勝戦は激しいストローク戦となった。立ち上がり、お互いがサービスキープに成功すれば、次はお互いがサービスブレークを許すなど、序盤は2-2と互角の展開だった。

 しかし、2-2からの第5ゲームで野口がふたたびサービスブレークに成功。野口は俊敏なフットワークでボールに追いつき、的確なストロークで田中を揺さぶった。このリードを守りきった野口が第1セットを6-4で先取した。

 第2セットに入っても野口の勢いは止まらない。田中の動きが疲れから鈍くなっていることはわかったが、「集中力を切らさず、自分のできることをやろうと思った」。田中の強打を粘り強く返し、チャンスでは打ち込み、2-1から一気の4ゲーム連取で優勝を決めた。

「今大会で一番いいテニスができた」と野口。リードしていても「気を抜かずにしっかりと戦った」と笑顔を見せた。団体戦は第1シードながら準々決勝で敗退。エースの責任を果たせず、落ち込んだ。その悔しさを個人戦にぶつけ、見事に頂点にたどり着いた。

 シングルスでは全国大会で初の優勝。「決勝にも進んだことがありません」と野口が苦笑する。福岡県北九州市出身。よりよいテニス環境を求め、地元の中学を卒業後、湘南工大附に進んだ。卒業後はプロ転向も視野に入れている。今回の優勝で夢が膨らんだのは間違いない。

 田中は疲れきっていた。前日はシングルス準々決勝、準決勝、ダブルス準決勝を戦い抜いた。3試合のうち2試合がファイナルタイブレーク。朝起きても身体が重かった。コート狭しと走り回る野口に対し、田中の動きは明らかに悪く、ポイントを失うたびにがっくりと肩を落とし、うなだれた。

 しかし、疲労が言い訳にならないことは誰よりも田中自身が一番よく知っていた。「(野口が)まったくミスしてくれなかった。自分から攻めきることができず、相手が一枚上手だったと思います」と素直に敗戦を認めた。最後の気力を振り絞り、それでも必死に立ち向かっていったが、身体が思うように動かず、先にミスが出た。最後はダブルフォールトで自ら幕を閉じた。

 トップ2シードの関西対決となったダブルス決勝は、第2シードの大島/菊地が第1シードの今村昌倫/小清水拓生(清風)を7-5 6-2のストレートで下して優勝を飾った。大島と菊地は団体戦優勝に続き2冠達成となった。

「昨日、シングルスで負けて落ち込んだけれど、ここまで応援してきてくれた方々の気持ちを考えて、もう一度気持ちを強くし、頑張った」と大島。菊地も「今日は今までで一番いいダブルスができた」と満面の笑顔を見せた。

(テニスマガジン/編集部◎牧野 正)

最終更新:8/8(月) 21:00

THE TENNIS DAILY