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侍ジャパンU-15代表、悔し涙 開催地いわき代表・黒須大誠の新たな誓い

Full-Count 8月8日(月)13時21分配信

決勝でキューバに惜敗も「最高の仲間と地元で大好きな野球ができた」

 7日に行われた「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ in いわき」の決勝戦。日本はキューバに4-9で敗れ、連覇を許した。試合後は悔し涙を流した選手たち。代表で唯一、地元・いわきから選出された黒須大誠は感謝の気持ちを胸に、高校ではU-18代表入りを目指すと話した。

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「決勝戦は負けてしまったが、最高の仲間と自分の地元で大好きな野球ができた。たくさんの方々のお陰であり、周りの方々がいなければできなかったことなので感謝をしたい。最後、みんなで一生懸命、プレーできたので、地元の人たちに少しは元気を届けられたのかなと思います」

 開催地であるいわき市のいわきボーイズに所属している黒須は、真っ先に感謝の言葉を口にした。球場には連日、両親をはじめ、親戚や友人、チームメイトなどが詰めかけ、大きな声援を送ってくれた。

 予選リーグ1戦目は「9番・右翼」でスタメン出場したが、2打数無安打で途中交代となった。しかし、予選リーグ4戦目のチェコ戦に先発投手として出場。4回を投げ、被安打1、4奪三振と好投。「回転のいいボールが投げられた」と喜んだ。安打も1本放ち、「ホッとしたというか、嬉しかった」と胸をなでおろした。出場はこの2試合のみだったが、若き侍ジャパンの一員としてベンチからもチームに貢献した。

「会ったことがない人たちが集まり、最後の最後にああいった形になってしまったが、みんなが持っている力を全部出し、できる限りのプレーができたので良かったかなと思う」

次なる目標は「高校でも最高の仲間とU-18で、今度は世界一を目指せるように」

 試合直後は悔し涙。閉会式後は「この仲間でできるのが最後だと振り返って、自分の中ではみんなへの感謝の気持ちと寂しい気持ちで自然に涙が出てきてしまった」と頬を濡らした。それも、内容の濃い日々を送ったからだろう。ミーティング後には、2011年まで千葉ロッテや横浜で活躍した清水直行氏が監督を務め、合同練習も行ったニュージーランド代表が最後に「ハカ」を披露。黒須は「最後、ああやってニュージーランドのみんなも国を越して仲良くしてくださって、たくさんの人々に感謝したい。野球というものは、本当に人と人をつなぐものだということが印象に残っている」と話した。

 掲げていた金メダル獲得はならなかったが、新たな目標が明確に芽生えた。

「レベルの高い仲間と出会って、全国のレベルも世界のレベルもわかった。自分はまだまだ。しっかり練習をして、高校でも最高の仲間とU-18で、今度は世界一を目指せるように、これからより一層努力していきたいと思う」

 生まれ育ったいわきで開催されたワールドカップ。地元の期待を一身に背負い、たくましく成長した黒須。次の目標に向かい、走り出した。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

最終更新:8月8日(月)13時29分

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