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[五輪現地レポ 2]トゥーロンから続く決定力不足 南野「勝ちきれなかったのは最後の質」

theWORLD(ザ・ワールド) 8/8(月) 20:01配信

守備・攻撃の両輪が噛み合わない日本

 リオ五輪、第2戦コロンビア戦。

 後半25分、藤春廣輝のオウンゴ-ルで0-2になった。2点目を絶対に失いたくない状況の中、交通事故のようなゴ-ルが決まったのだ。サッカ-の神様は、初戦のナイジェリア相手に5失点し、守備を建て直してきた日本に一縷の希望さえも与えずにリオ五輪を早々に終わらそうとしているとしか思えない失点だった。

 スタジアムは、リ-ドしているコロンビアより負けている日本に対しての声援が多かった。「もう終わった」という空気が流れ始め、いわゆる半官贔屓みたいなものだった。そして、それからドラマが始まった。

「2点目をコロンビアが奪ってから急に足が止まった」(南野拓実)

 その隙を見逃さなかったのが、失点のわずか3分前にピッチに入ってきた南野拓実と大島僚太だった。

「ベンチから見てて、けっこうディフェンスラインの前のところにスペ-スがあったのが分かっていたんで、ボ-ルを奪った瞬間、そこをうまく使えばチャンスになると思っていた」

 南野は、あえてポジショニングを外ではなく中に取り、浅野拓磨との距離を縮め、ワンツ-で打開できる距離感でプレイした。後半22分、大島からの縦パスを南野が受けて傍にいた浅野に出した。浅野は、そのままフリ-でゴ-ルを決めて1点を返した。

「自分で打つのもあったんですけど、相手のDFがいたんで、決めてくれるだろうと思って(浅野に)出しました。この1点で流れが変わったし、前の試合でも追い付けるム-ドをいうのを感じていたんで、コロンビア戦も1点さえ取れれば同点までにいける粘り強さがあるというのが分かっていた。まぁ同点に追い付いて一気にいきたかったですけど、相手も3点目は取らせないようにしていたし、その中でも僕らは取れるチャンスがあった。今日勝ちきれなかったのは、その最後のところの質じゃないかなと思います」

 南野は厳しい表情で、そう言った。

 思い浮かぶのは「決定力不足」という言葉だ。今年5月、チ-ムはフランスのトゥ-ロン国際大会に出場した。パラグアイ、ポルトガル、ギニア、イングランドと戦い、1勝3敗に終わり、そのうち2試合が1-0での完封負けだった。イングランドが7点取ったギニアに2点しか取れず、南野は「決定力が足りないと思う。ラストパスの質や決め切る力とか、もうちょっと高めていかないと本大会では難しくなる」と、チャンスを作っても決めきれないチ-ムを危惧していたのだ。

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最終更新:8/8(月) 20:01

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