ここから本文です

300年の歴史 川崎、「小向の獅子舞」奉納

カナロコ by 神奈川新聞 8月8日(月)8時33分配信

 およそ300年の歴史を持つという川崎市幸区の伝統芸能「小向の獅子舞」が7日、同区小向西町の八幡神社境内で奉納された。地域の人々でつくる小向獅子舞保存会の主催で、県の無形民俗文化財に指定されている。羽毛が飾られた黒と赤の重厚な獅子頭で勇壮活発な舞が披露されると、観客から大きな拍手が送られた。

 「大獅子」「中獅子」「女獅子」の3頭に「仲立ち」が加わって舞う一人立三頭形式。胸に羯鼓(かっこ)をつけたいでたちで、腕を大きく振り、立ったりしゃがんだり跳びはねたり、優雅で躍動的な舞が披露された。

 舞手のほかに、囃子(はやし)手として大太鼓、笛、唄、それにササラを奏でる少女たちが加わる。仲立ちを演じる小学生の男の子から、唄を担当する長老たちまで、地域の人々が年齢に応じて何らかの形で獅子舞に関わり続けるのも特徴だ。

 無病息災や農作物の害虫払いなどを祈願する舞として、江戸時代から伝わっているという。1945年の空襲で獅子頭や諸道具を焼失し、獅子舞は一時途絶えたが、51年に再開。保存会の委員長は「都会で続いているのは珍しいと思う。獅子舞を通じて保存会は家族のような付き合いをしている。長く続けていきたい」と話している。

最終更新:8月8日(月)8時33分

カナロコ by 神奈川新聞