ここから本文です

江戸城も修復、半原宮大工 相模原で企画展 匠の道具ずらり

カナロコ by 神奈川新聞 8月8日(月)11時45分配信

 江戸城の修復などを手掛け、愛川町半原を拠点に活躍した半原宮大工「矢内匠家(やうちしょうけ)」に伝わる設計図や道具など約250点を紹介する企画展が、相模原市緑区吉野の郷土資料館「吉野宿ふじや」で開かれている。入場無料、31日まで。

 矢内匠家は、12代目の柏木(柳川)右兵衛安則(1759~1834年)が江戸で宮大工の極意をつかんで半原に戻ったのが始まり。特に著名なのが、14代目で初めて矢内姓を名乗った右兵衛高光(1822~1907年)。しかし、男子がいなかったため52年に16代目で宮大工としての矢内家は途絶えた。

 矢内匠家は江戸城修復や大山寺(伊勢原市)の本堂、甲州道中沿いの旧藤野町にある日連神社や石楯尾神社、春日神社、旧相模湖町の与瀬神社や石老山顕鏡寺などを手掛けたほか、村々の神輿(みこし)の制作にも携わった。

 今回の企画展では、矢内匠家に伝わる古文書や江戸城修復の際の図面などの資料約50点と、実際に使われていた道具類約200点を展示。かんなだけで大小約50点あるなど、こだわりの道具から匠(たくみ)の技を感じることができる。

 6日午後2時からは、14代目高光のひ孫弟子に当たり、矢内匠家の歴史を研究している鈴木光雄さん(78)=愛川町半原=が、展示解説と矢内匠家に関する講話を行う。当日先着30人、申し込み不要。

 午前10時から午後4時まで。月曜休館(12日も休館)。問い合わせは、同資料館電話042(687)5022。

最終更新:8月8日(月)11時45分

カナロコ by 神奈川新聞