ここから本文です

強敵に善戦「次こそ」 水球の保田・志賀手応え

北日本新聞 8月8日(月)0時33分配信

 【リオデジャネイロで社会部次長・勝田孝成】強烈なシュートに絶妙なアシスト-。32年ぶりに五輪出場を果たした水球男子日本の保田賢也選手(27)=ブルボンKZ、富山北部高・筑波大出=と志賀光明選手(24)=全日体大、入善町出身=は6日(日本時間7日)、1次リーグ初戦で強敵ギリシャを相手に輝きを放った。試合は土壇場に7-8と逆転されて勝ちを逃したが、2人は「良い流れをつくることができた」と次戦に向けて手応えを口にした。 【本記1面】

 ギリシャは6月のワールドリーグで3位に入り、優勝候補に挙がる強豪。日本は同リーグで7-15の大差で敗れている。この日は序盤に2失点したものの、相手のパスコースに入って攻撃の芽を摘む日本独自の「パスラインディフェンス」が機能した。

 前半を3-4で折り返し、迎えた第3ピリオド。相手は思うようにシュートが打てず、焦ってラフプレーを連発した。日本は志賀選手の絶妙なアシストで同点に追い付くと、保田選手の強烈なミドルがゴール右上に突き刺さった。「射抜くような素晴らしいシュート」と大本洋嗣監督も絶賛する1発で勝ち越し、流れは完全に日本に傾いた。

 さらに2点を加えて7-4とリード。勝利をぐっと引き寄せたかに見えたが、最終第4ピリオドで反則覚悟の攻勢に出たギリシャを止めることができなかった。残り30秒余りで決勝点を決められ、大本監督は「逃がした魚は大きかった。最後にすくいそびれた」と悔しがった。

 保田選手は「大舞台は勝ってなんぼ。守り切れない弱さがあった」と反省しつつも、「ディフェンスは完璧に近かった。きょうの調子ならブラジル、オーストラリア戦は絶対に勝てる」ときっぱり。志賀選手は「強豪相手に良い勝負ができて楽しかった」と胸の内を語り、「次は最後まで、まだまだという気持ちで臨みたい」と気を引き締めた。地元ブラジルとの1次リーグ第2戦は8日に行われる。

■保田選手の地元からエール
 保田賢也選手の地元、富山市の住友公民館では住民ら約50人がテレビ観戦し、熱い声援を送った=写真。

 深夜にもかかわらず、公民館には続々と人が集まってきた。背中に「保田賢也 海神日本」の文字が入ったそろいの赤いシャツを着た人も。保田選手の父、俊則さんとヨット仲間という高橋勝重さん(43)が用意した。

 7日午前1時、試合開始と同時に歓声が湧き、「必勝」と書いたうちわなどを手に、激しい攻防に見入った。第3ピリオドに保田選手が得点を挙げ、5-4と日本がリードすると、「よっしゃ」などと喜びを爆発させた。

 その後も接戦が続き、「頑張れ」「あと1点」と身を乗り出してエールを送った。終盤に逆転されて7-8で試合が終わると、「あー」と落胆の声が上がった。

 息子が保田選手と幼なじみという由井京子さん(57)は、保田選手の得点を振り返り、「あの1点は大きかった」と笑顔。保田選手の親類の竹田ちか子さん(56)は「次に期待したい」と話し、住友町の一柳克已町内会長(63)は「本当に盛り上がった。決勝に進んでほしい」と力を込めた。

北日本新聞社

最終更新:8月8日(月)0時33分

北日本新聞