ここから本文です

古座川で伝統のウナギ石漁

紀伊民報 8月8日(月)16時33分配信

 古座川町教育委員会(和歌山県)は6日、伝統漁法の一つ「ウナギ石漁」の体験会を同町月野瀬の古座川で開いた。町内の児童32人が四つの班に分かれ、川の中に直径1・5メートルほどの石の山をそれぞれ築いた。20日に石を1個ずつ取り除いてウナギを捕まえる。

 町内の自然を生かした体験活動をする古座川アドベンチャープログラム(KAP)の一つで、社会教育分野で実施する事業は今回が初めて。

 高池、明神、三尾川の3小学校の1~6年生8人で班を構成。各班の6年生がリーダーになり、話し合いながら作業を進めた。地域おこし協力隊員の鈴木祐穂さん(24)が進行係を務めた。

 ウナギ石漁は川の中に浅い穴を掘り、川底の石を積み重ねて作った山を1~2週間置き、石の間に入ったウナギを捕まえる漁法。小学3年生の頃からこの漁に親しんでいる同町職員の細井孝哲さん(32)が講師を務めた。

 児童らは班ごとに場所を決め、膝が漬かる程度まで河床を掘り、こぶしほどの大きさの石を敷き詰めた。積む石を徐々に大きくしていき、約2時間かけて石が川面から出るぐらいまで積み上げた。

 高池小6年の森下秀剛君(12)は「石を運ぶのが大変だった」、同小4年の久堀杏樹さん(9)は「流れが速く、体ごと流されそうだった」と苦労した様子だったが、ともに「ウナギが入るかな」と、20日の作業が待ち遠しいようだった。

 KAPはグループによる体験活動を通して課題を解決する教育手法。町が、包括連携協定を結んでいる玉川学園(東京)の教育手法を参考に研究しており、来年度から本格的に実施する計画。

 協力隊員の鈴木さんは「全員でする班、役割分担を決める班と、グループそれぞれの形で作業していた。児童にとっていい経験になったのでは」と話した。

最終更新:8月8日(月)16時33分

紀伊民報