ここから本文です

NY外為(5日):ドル上昇、米雇用統計受けて利上げ観測強まる

Bloomberg 8月5日(金)21時50分配信

5日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。対ユーロでは一時、約1週間ぶり高値を付けた。7月の米雇用者の伸びを受け、年内の利上げ観測が強まった。

ドルは主要通貨に対して値上がりし、週間ベースでは対ユーロで6月以来の大幅な上げとなった。米労働省がこの日発表した7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比25万5000人増と、伸びはブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値(18万人増)を上回った。

チャールズ・シュワブ(ニューヨーク)のチーフ債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏(ニューヨーク在勤)は「当社は長期的にはドルに強気で、今後もその姿勢を続ける」とし、「7月の雇用者数の伸びで利上げが一層近づくだろう」と続けた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、ニューヨーク時間午後5時現在、前日比0.3%上昇。ドルは対ユーロでは0.4%高の1ユーロ=1.1086ドル。対円では0.6%上げて1ドル=101円82銭。対ユーロでは週間では0.8%高で、これは英国が欧州連合(EU)離脱を選択した国民投票の週以来の高い上昇率に並ぶ。

今回の雇用統計では賃金の伸びも示され、市場予想を大きく下回った4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)を受けて強まった景気への懸念は緩和されそうだ。

バンク・オブ・ノバスコシアのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「ドルにとっては極めてポジティブなデータだ」とし、「このデータは、軟調だった上期の後、経済見通しが再び上向きつつあるとの見方を裏付けるものだ」と続けた。

先物市場に織り込まれる年内の米利上げ確率は48%と、雇用統計の発表直前の約36%から上昇した。

CIBCのシニア為替・マクロ戦略ストラテジスト、バイパン・ライ氏は「ここでドルに買いを入れるべきだ」と指摘。「賃金のデータが堅調さを増していることから、先週のGDPに伴う痛みは和らいでいる」と加えた。

ブルームバーグが実施したアナリスト調査の中央値では、ドルは年末までに対ユーロで1ユーロ=1.08ドル、対円で1ドル=105円に上昇すると見込まれている。

原題:Dollar Climbs as Job Gains Bolster Case for Fed Rate Increase(抜粋)

第5段落以降を追加し、更新します.

Rebecca Spalding, Lananh Nguyen

最終更新:8月6日(土)6時35分

Bloomberg