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ドル・円が102円台に上昇、米景気楽観や年内利上げ観測で

Bloomberg 8月8日(月)9時19分配信

8日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=102円台へ上昇。先週末発表された米雇用統計が堅調で、世界的な株高や年内の米利上げ観測が広がったことを背景に、ドル買い・円売りが先行した。

午後3時25分現在のドル・円は102円08銭前後。朝方には一時102円26銭と2日以来の水準までドル買い・円売りが進み、その後は102円ちょうどを挟んでもみ合う展開となった。

バークレイズ証券の門田真一郎為替ストラテジストは、「米雇用統計が強かったのでドル買いの流れが続いてはいるが、今週はあまり大きなイベントがなく、そういう意味ではダイレクションが出にくいタイミング」と指摘。今後の焦点は今月下旬のジャクソンホールでのイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演となるため、それまでは利上げ観測がさらに高まるような環境でもなく、ドル・円は「足元ぐらいのレンジにとどまりやすい」と話した。

5日発表の7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)が前月比25万5000人増と、ブルームバーグのエコノミスト調査での全ての予想を上回った。平均時給は前月比0.3%増と市場予想を上回り、4月以降で最大の伸びとなった。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場動向に基づくブルームバーグの算出によると、年内の米利上げの確率は47%と、4日時点の37%から上昇。9月の利上げ確率も18%から26%に上昇している。今週は12日に7月の米小売売上高が発表される。

上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人氏は、米国ではインフレの伸びが穏やかで、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性は低いとの見方が一般的だが、「今後発表されるデータが強めとなり、9月会合での利上げ期待を強化する可能性もある」と指摘。そうなれば、ジャクソンホールでのFRB議長講演への注目度がさらに増すことになるとみている。一方、コモンウェルス銀のシニア通貨ストラテジスト、エリアス・ハダド氏(シドニー在勤)は、米金融当局が12月に利上げしたとしても、昨年や一昨年のように金融政策の乖離(かいり)は顕著にならないと指摘。「相対的な金融政策という意味で、英中銀は追加緩和する見通しで、ECB(欧州中央銀行)も追加緩和するリスクがあるため、ドルはポンドやユーロに対して上昇余地があるだろう。また、円に対しては潜在的にアンダーパフォームするだろう」と話した。

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最終更新:8月8日(月)15時25分

Bloomberg