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中国の影の銀行リスクに不安広がる-宝能も万科株取得で用いたAMP

Bloomberg 8月8日(月)14時40分配信

中国で今最も注目を集める敵対的買収の試みによって、急速に拡大するシャドーバンキング(影の銀行)の最も暗い部分の一角がスポットライトを浴びている。

中国の不動産開発最大手、万科企業は、約8カ月間にわたり宝能集団による買収の阻止に動いてきた。万科企業は知名度の低い宝能を「企業乗っ取り屋」と批判しているが、中国証券市場の投資家や規制当局にとっては、万科企業の筆頭株主を目指す宝能が、株式取得の一部を賄うために用いた資金調達手法の方が、より重要な問題かもしれない。

宝能は資産管理計画(AMP)として知られる資金調達手法を活用し、万科企業株の25.4%(約430億元=約6580億円相当)を取得した。不良債権の急増で苦しむ銀行が後押しするAMPは、株式取得の資金を賄う方法として人気が高まっているが、レバレッジを利かせているため、株価が急落すれば銀行などの投資家が損失にさらされる懸念があり、シャドーバンキングのリスクが中国の金融システム全体を巻き込む恐れがないか議論を呼んでいる。

JPモルガン・チェースの中国バンキング調査責任者、キャサリン・ライ氏(香港在勤)は「中国のシャドーバンキングがあまりに不透明なため、海外投資家を不安にさせている。このような慣行がどの程度広がっているか分からないが、宝能は極端な事例ではなかろう」と指摘した。原題:Hostile Raid on China Developer Flashes Shadow-Banking Warnings(抜粋)

Jun Luo, Dingmin Zhang, Emma Dong

最終更新:8月8日(月)14時40分

Bloomberg