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天皇陛下:「象徴の務め」果たせるか案じる-ビデオでお気持ち

Bloomberg 8月8日(月)15時50分配信

天皇陛下は8日午後、国民に向けたビデオメッセージで、体力の衰えなどを理由に全身全霊で象徴の勤めを果たせるか案じているとの気持ちを表明された。約10分間にわたりメッセージを読み上げたビデオをNHKが放映し、宮内庁のウェブサイトにも掲載された。

「退位」という言葉は直接使わなかったものの、自らがこれまでと同じように職務を続けることが難しくなってきたとの気持ちを率直に述べるものとなった。安倍晋三首相は記者団に対し「天皇陛下が国民に向けてご発言されたということを重く受け止めている」と述べ、公務の在り方などを政府として検討する考えを示した。

天皇陛下はメッセージの中で、2度の外科手術や高齢による体力の低下を覚えるようになったころから、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが国、国民、皇族にとってよいか考えるようになったと明かした。その上で、「これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と語った。

天皇の高齢化に伴って国事行為や象徴としての行為を限りなく縮小していくことには「無理があろうと思われます」と述べた。天皇の行為を代行する摂政を置くことに言及しながらも、その場合でも、「十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません」との考えを示した。

国民に理解求める

さらに天皇が深刻な状態に至った場合の社会の停滞や国民の暮らしにも影響が及ぶと指摘。葬儀に関する行事や新時代に関わる諸行事が同時に進行し、取り残される家族が非常に厳しい状況下に置かれる事態を避けたいという気持ちもあると述べた。その上で、象徴天皇の務めが常に途切れることなく安定的に続いていくことを念じていると述べ、「国民の理解を得られることを切に願っています」と結んでいる。

安倍首相はメッセージについて記者団に対し、「ご年齢やご公務の負担の現状を鑑みる時、天皇陛下のご心労に思いをいたし、どのようなことができるのか、しっかり考えていかなければいけないと思っている」と語った。

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最終更新:8月8日(月)16時46分

Bloomberg

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