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台湾Vエア、羽田と茨城9月運休

Aviation Wire 8月9日(火)13時1分配信

 台湾のLCC、Vエア(VAX/ZV)は8月8日、羽田と茨城の各線を運休すると正式に発表した。9月に運休し、そのまま撤退すると見られる。両路線とも運航開始から半年で運休することになる。

 羽田発台北(桃園)行きは、9月17日で運航を終了。午前3時発ZV253便が最終便となる。茨城発は9月18日、午後0時10分発ZV241便で運航を終了する。同社では運休理由を「運営上の考慮と運航計画調整のため」としている。

 羽田便は現地時間3月11日に運航を開始。深夜早朝帯に羽田を発着する週3往復を運航し、台北発は月曜と水曜、金曜に、羽田発は火曜と木曜、土曜に設定している。茨城便は3月15日に定期運航を開始。火曜と木曜、土曜、日曜の週4往復で乗り入れている。

◆経営難のVエア

 Vエアは、台湾のフルサービス航空会社トランスアジア航空(復興航空、TNA/GE)系LCCで、台北を拠点に2013年11月設立。2014年12月17日に1路線目として、台北-バンコク(ドンムアン)線を開設した。現在はチェンマイと釜山にも乗り入れている。

 日本には2015年12月に乗り入れを開始。現在は6路線を運航している。1路線目の台北-中部線をはじめ、関西と福岡、羽田、茨城、那覇に就航し、路線を拡大してきた。

 一方で9月20日から台北-中部線を、現行の週7往復から週4往復に減便。また、3月27日に開設したマニラ便を7月16日に運休するなど、路線の見直しを図っている。

 台湾メディアは8月4日、Vエアは業績低迷により全面運休する見通しと報道。運航開始以来10億台湾ドル(約32億円)の損失で、経営難に陥っていたという。また9月にも、親会社のトランスアジア航空に吸収合併される見通しだという。

 日台間のLCCは競争が激化しており、単価下落により、採算性が悪化しているようだ。

◆羽田-桃園は2社、茨城国際線は2路線に

 羽田からの台北(桃園)路線は、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)が1日1往復、タイガーエア台湾(TTW/IT)が週3往復を運航。どちらも深夜早朝帯に羽田を発着している。

 羽田からの台北便は、市内に近い松山(ソンシャン)空港発着便も設定。日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)、チャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)、エバー航空(EVA/BR)の日台4社が昼間帯に運航している。

 茨城からの台北便はVエアのみ。同社運休後の国際線は、春秋航空(CQH/9C)の上海(浦東)便と、中国南方航空(CSN/CZ)の深セン便の2路線となる。

 春秋航空は3月27日、茨城便2路線目として成都から揚州経由で乗り入れを開始したが、およそ3週間後の4月15日から運休している。中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)も1月30日に杭州からの乗り入れを開始したが、およそ4カ月後の5月22日に撤退している。

Yusuke KOHASE

最終更新:8月9日(火)13時1分

Aviation Wire