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仏ソシエテ・ジェネラルがアフリカでハッカソン

ZUU online 8/9(火) 6:40配信

フランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラルが、「顧客の満足」をテーマに内部スタッフがハッカソン形式でアイデアを出しあうという、一風変わったFinTech促進プロジェクトを開催した。

開催地となった14カ国のアフリカ支店の開発スタッフ800人による応募数は400件を上回り、チュニジア、カメルーン、ギニアの3カ国チームが、最優秀賞を獲得した。

■スタートアップに負けないアイデアが内部から飛びだす

世界76カ国で約15万人の従業員が勤務するソシエテ・ジェネラルは、多様な人種で構成された雇用網を通して、世界各地でFinTechプロジェクトを進めるという、国際色の濃い独自のスタイルで革命に貢献している。

今回アフリカで開催されたプロジェクトは、資金調達ラウンドのスタイルを用いた内部企画。スタートアップに負けないユニークな発想が、従業員から飛びだすかも知れないという可能性に挑戦したものだ。

その結果、「Customer Care」という顧客情報を分析し、需要に見合ったバンキングサービスを紹介するモバイルアプリを発案したチュニジアチームが見事首位に輝いた。

そのほかカメルーンチームの自動的にファイルをチェックする、ビジネス顧客用ITシステム「KYC Robot」が2位、ギニアチームの個人消費者向けバンキングアプリ「Mobile Advisor」が3位に選ばれた。

優勝チームのチュニジアには、パリでエコシステムについて学べる研修旅行が賞品として贈られるほか、ダカール市(セネガルの首都)にあるソシエテ・ジェネラルの開発所で、3つの考案を実現する可能性が検討され、アフリカの子会社を通して商品化されるという。

ソシエテ・ジェネラル・グループ・アフリカ地域の責任者、アレキサンダー・メイマット氏は、今回のイベントが「自社のデジタル革命と顧客の満足度の向上に貢献する機会を、アフリカの従業員に与えてくれた」とし、今後もよりオープンな姿勢で新しいアイデアに対応していく構えだ。

■クラウドから決済、仮想通貨まで 拡大する仏FinTech

FinTechといえば米国や英国、アジアではシンガポールや香港などが話題の中心となっており、フランスFinTechについて語られる機会が極端に少ないという印象を受ける。

しかしFinTechの促進に熱心なのはソシエテ・ジェネラルといった大手銀行だけではなく、多数のスタートアップが活躍している。

クラウドファンディング・プラットフォームでは「Kisskissbankbank」や「Ulule」に加え、主に音楽産業関連のファンディングに力を入れている「MyMajorCompany」などが人気。

2014年の規制改革後、瞬く間に浸透したクラウド融資は、「Unilend」「Lendopolis」「Lendix」といったスタートアップが続々登場している。

決済ソリューションではeメールとQRコードで決済完了の「Lydia」、フランス版「WeChatPay」と称される「Monexion」、オンライン決済ソフトの「Payplug」などが定着。

仮想通貨関連は「Paymium」「Legdger」、リスク・コンプライアンスは「Scaled Risk」と、数えあげたらきりがない。

FinTech企業のM&Aも活発化しており、最近では今年4月にLendixがライバル融資企業、Finsquareを買収して話題を呼んだ。

昨年6月にはLendixやLydiaを含むスタートアップ組織「France FinTech」がも結成され、今後国際規模でフランスFinTechが盛りあがりを見せる日も、そう遠くはないかも知れない。(FinTech online編集部)

最終更新:8/9(火) 6:40

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