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イランのテレホンカードなくなるって本当? かつて日本でも話題に、真相は…

withnews 8月10日(水)7時0分配信

 「イラン」「テレホンカード」と聞けば、連想して「上野公園」、あるいは「代々木公園」をキーワードとして思い出す人も、30代後半より上の世代には多いのではないでしょうか。そんなイランで「テレホンカードがなくなる」と報じられました。真相を探ってみると…。(朝日新聞テヘラン支局長・神田大介)

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そもそもテレホンカードって、どんなの?

 そもそもテレホンカードと言っても、若い人は知らないかもしれません。小銭を使わなくても公衆電話から電話をかけられる磁気カードで、クオカードのような形をしています。この使用済みカードのパンチ穴にテープを貼るなどし、再び使えるようにした変造カードが現れ、大きな問題になりました。

 過去の朝日新聞記事をたどると、変造が初めて見つかったのは1989年。その後、変造カードの売り子にイラン人が目立つようになりました。彼らが多く集まっていたのが、上野公園や代々木公園。日本は92年、それまでイラン人に認めていたビザなし渡航をやめましたが、その一因になったとも言われています。

 そんなイランでテレホンカードがなくなると聞いて、さっそく地元のキオスクを3軒まわってようやく見つけました。店主は「最近じゃ、買いに来る人もあまりいないね」。

 たしかに、イランも携帯電話の普及率は昨年春で9割超。公衆電話を使う人自体、ほとんど見たことがありません。

こんなのでした

 イランのテレホンカードってどんな形なのか。入手した現物を見てみると…ちょっと日本のテレホンカードと違います。

 見覚えのあるペラペラの磁気式ではなく、偽造が難しいとされるICチップを埋め込んだ、厚みのあるカードでした。クレジットカードに似ています。

 イランメディアの記事によると、イランでテレホンカードが導入されたのは2000年。当時からこの形だったとのことで、「本国の技術」をもとに日本で悪さをしたというわけではなさそうです。

 では、なぜイラン人が。過去をたどると、89年5月の週刊紙「AERA」にこんな記事がありました。

「5月8日、1000枚を持ち込んだ東京都内の会社員(23)が、詐欺未遂の現行犯で逮捕され、さらに翌9日、群馬県の会社員(48)が300枚を買ってくれと持ちかけて逮捕された。10日には、2枚を売りつけていた東京都内の喫茶店店員(22)も神奈川県警に逮捕される。」

 逮捕されているのはみな日本人。イラン人は、この時点では単なる「得意客」だったようです。

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最終更新:8月10日(水)7時0分

withnews