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中国南西部で初のLEEDプラチナ認証、ビルのエネルギー効率を35%向上

スマートジャパン 8月9日(火)6時10分配信

 ジョンソンコントロールズは同社の製品・技術を導入した中国・四川省成都市にある商業複合施設ビル「成都国際金融中心」(以下、成都IFS)が、このほど中国南西部で初めて、建物の国際的な環境性能認証制度「LEED-EBOM」においてプラチナ認証を取得したと発表した。

 香港の大手デベロッパー九龍倉集団の中国本土でのフラッグシップモデルとなる成都IFSは、同市の中心部にあるビジネス地区に位置し、ビル内にはテナントとして買い物客や旅行客向けにショッピングモールと2つのオフィスビル、ホテル、レジデンスなどが入居している。

 この施設の建設にあたってはジョンソンコントロールズが九龍倉集団と提携し、エネルギーコンサルティングに加えて統合HVAC(冷暖房空調機器)製品やビルの制御に関わる製品、オペレーションやメンテナンスサービスなどの面で協力し、グリーンビルの実現に向けた取り組みを行った。その結果、成都IFSはエネルギー効率を平均的なビルより35%向上したという。

 中国の住宅都市建設部の統計によると、現在中国のエネルギー総消費量の27.5%がビルで消費されており、この割合は2020年には35%を超えると予想される。一方、中国政府の13次5カ年計画では2020年までに2005年と比較して炭素強度(消費されるエネルギーの単位当たり排出重量炭素の量)を48%低減することを目標に掲げており、ビルのエネルギー効率を高め、省エネを図ることは重要な課題となっている。

 ジョンソンコントロールズでは2009年以降、中国国内で50以上のビルでグリーンビル認証取得のコンサルティングや取得支援サービスを提供しており、その総面積は325万5000平方メートルにおよぶという。今回の成都IFSに関しては、同社のエネルギーコンサルティング部門のノウハウやHVAC、ビル制御システムなどを組み合わせて提供した。

 LEEDは米国のグリーンビルディング協会(USGBC)により運営され、世界各国に普及している建築物の国際環境性能評価システム。評価対象や建物種別により複数のカテゴリーに分かれており、LEED-EBOMはこの中で、既存ビルの運用・管理の評価・認証項目である。認証は評価の取得ポイントに応じてランク分けされ、その最上級のランクがプラチナ認証だ。成都IFSはプラチナ認証の基準を7ポイント上回る評価を獲得した。

最終更新:8月9日(火)6時10分

スマートジャパン