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【競泳】金メダル1号・萩野公介「東京五輪で7冠」の野望

東スポWeb 8月9日(火)6時0分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ6日(日本時間7日)発】リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー決勝で萩野公介(21=東洋大)が4分6秒05の日本新記録で今大会日本人第1号となる金メダルを獲得した。萩野は残る3種目で2個目の金メダルを狙うが、リオは2020年への序章にすぎない。萩野が本紙に明かした驚がくの東京五輪構想とは――。

 水の怪物がついに世界の頂点をつかんだ。

「金メダルはうれしい。家族が支えてくれた。タッチした瞬間、僕は一人じゃないと思った。そう思ったのは初めて」。激戦を終えた萩野は歓喜に浸った。
 予選の全体1位は米国の新鋭チェース・ケイリシュ(22)。3位通過の萩野は、決勝に力を温存した。バタフライは瀬戸を追って2位。得意の背泳ぎで加速し、逆転した。平泳ぎでケイリシュに迫られたが、300メートルをトップでターン。最後の自由形はケイリシュとの息詰まる激闘を制し、体半分の差をつけた。2013年4月に出した日本記録を3年4か月ぶりに更新した。

 ロンドン五輪では銅メダルを獲得し、世間をあっと言わせた。今回は狙って取った金メダルだ。しかし、ここまでは数々の紆余曲折があった。昨年6月末、フランスでの合宿中に自転車で転倒。右ヒジを骨折した。復帰まで半年を要し、初めて挫折を味わった。リハビリは遅れたが、それでも泳ぐしかなかった。「左右の腕を比べると、完璧になっていない。休めば治るけど、練習すると関節に負担がかかって腫れてしまう。ギリギリの線。たいしたもんです」。治療に携わった医師は強靱な精神力に舌を巻いた。

 平井伯昌監督(53)から口酸っぱく言われたことがある。本音で語ることだ。「定型文をしゃべってる」とたびたび発言を注意された。萩野は次第に心を開き、小学生時代にいじめを受けていたことも告白。「自殺するところでした。本当です。冗談抜きです」。衝撃的な言葉だったが、ウソ偽りはなかった。「逆にいじめがあったから僕は『絶対地元の中学に行かない』と思って、受験して作新(学院中)に行きましたから」。レース前にも隠し事をしない。さらけ出すことで強い信頼関係が結ばれた。

 一方で、母国開催の東京五輪はさらなる活躍が期待される。萩野にとって今大会は一つの実験台でもあった。13年日本選手権で史上最多の5冠を達成したマルチスイマーに対し、平井監督は金メダルを取ることを最優先させ、種目数を絞った。「今年は1位を取るためだけを考えたい」。目的を初日に果たしたことで、20年東京大会では萩野本人の希望が反映される可能性が高い。

 その構想を萩野はいち早く本紙に明かす。「4個メ(400メートル個人メドレー)は出ると思う。同日の4フリ(400メートル自由形)は出ないと思います」と話すように、今大会の種目数は維持する。その上で背泳ぎ、バタフライ、そしてメドレーリレーの出場を追加する。「1バタ(100メートルバタフライ)も最終日あたりに残っている。メドレーリレーに出たり、リレーにもっと出て行くということもあり得る。種目を増やしてマルチにやっていきたい」。なんと、最大7冠を目指して東京五輪を戦うという。

 例えば100メートルバタフライの予選と準決勝は、200メートル個人メドレー決勝と同じ大会7日目に行われるが、時間的に2個メに与える影響は少ない。また、世代交代が進み、代表争いが混沌としている種目でもある。もちろん出場するだけでは挑戦する意味はない。萩野は「メダルや金メダルを狙える種目でやっていくつもり。4番、5番の種目に出るために五輪に出る必要はないと思います」と声を大にする。

 残る種目は200メートル自由形、200メートル個人メドレー、800メートルリレー。「まだレースが残っている。頑張りたい」と早くも2冠目へ気持ちを切り替えた。萩野伝説はまだ、始まったばかりだ。

最終更新:8月9日(火)7時25分

東スポWeb

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