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ニッセンHDの「PBRが急上昇」した理由

ZUU online 8/9(火) 17:10配信

8月第1週の東京株式市場は上値の重い展開だった。原油価格の下落に加え、円高・ドル安が進んだことからリスク回避の動きが強まった。

日銀は7月29日、ETF(上場投資信託)の買い入れ額引き上げを決定し、先週は段階的に実施された。相場を押し上げる効果は乏しかったが、市場では夏の薄商いの市場で底支えの効果はあるのではないか、と期待する向きもあるようだ。

■資産価値を上回り買われる高PBR銘柄

今回は、東証1部の「PBR(株価純資産倍率)上位10社」の顔ぶれをみていこう。

(1) ニッセンホールディングス(HD) <8248> 60.19
(2) ペプチドリーム <4587> 32.48
(3) LINE <3938> 29.24
(4) スタートトゥデイ <3092> 27.06
(5) MonotaRO <3064> 22.88
(6) エムスリー <2413> 18.62
(7) ランド <8918> 16.67
(8) IBJ <6071> 15.02
(9) ディップ <2379> 15.01
(10) カカクコム <2371> 14.46
※銘柄、証券コード、PBR(実績ベース)の順。(2)(8)(9)が単体、その他は連結。

PBRは株価を1株当たりの純資産で割って算出する。PBRが高ければ、バランスシートに示された資産の価値以上に会社が評価されていることを意味する。バイオ関連の(2)、電子モールの(4)(5)は成長期待が高く、高PBR上位ランキングの常連だ。一方、減損処理などで資産が縮小した場合もPBRは上昇する。

■ニッセンHD、業績不振続きセブン&アイが完全子会社化

それでは「高PBRランキング」から、ニッセンHD、LINE、IBJについて見ていこう。

ニッセンHDは京都市に本社を置くカタログ通販大手で、2014年にセブン&アイ・ホールディングスの傘下に入った。

セブン&アイHDは、利用客がグループ会社の商品をどこでも入手できるようにするオムニチャネル戦略を構築するため、通販業のノウハウを持つニッセンHDを傘下に収めた。だが、傘下入り後も競争力が高まらず、リストラが先行し業績が低迷していた。

セブン&アイHDは8月2日、抜本的な改革が必要と判断し、株式交換による完全子会社化を発表した。ニッセンHDが同日発表した中間決算では、利益剰余金の減少などにより、バランスシートの純資産が6900万円と、半年前の前期末時点のおよそ100分の1に急減した。純資産を発行済み株数で割ったものがPBRの分母であるため、PBRが急上昇した。

日本経済新聞が8月2日の朝刊で子会社化の方針を伝えたため、ニッセンHD株はストップ高となった。しかし同日引け後に、ニッセンHD1株に対しセブン&アイHD株0.015株を割り当てる交換比率が公表されると、これにさや寄せする形で株価は急落した。

■LINE、成長のかぎは海外ユーザー拡大策

LINEはメッセージアプリの国内最大手。7月14日にニューヨーク証券取引所、15日に東証1部に新規上場した。現時点では今年最大規模の上場だ。

東証の新規上場日は、売り出し価格3300円に対し初値は4900円でスタートした。同日中につけた5000円が最高値で、その後は商いの規模が細り、株価も4000円をやや下回る水準まで下落している。

LINEが7月27日に発表した2016年6月中間の連結決算は増収増益となった。スタンプ販売や広告収入が好調だった。業績には安定感があるが、海外のメッセージアプリ市場はワッツアップなど競合会社がシェアを広げている。LINEの今後の成長は、海外でのユーザー拡大策にかかっている。

■IBJ、婚活サービス好調で成長期待高まる

IBJは婚活サイトを中心に、結婚情報サービスを運営する新興企業だ。

7月に婚活会員数が前年同月比31.1%増の49.5万人となり、直営の結婚相談所の入会件数は過去最高を記録した。7月23日には日経新聞がIBJの2016年6月中間の単独税引き後利益が従来予想を上回る3億5000万円になると報じた。マーケットでは、同社への成長期待から株価が上昇した。(ZUU online 編集部)

最終更新:8/9(火) 17:10

ZUU online

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ペプチドリーム4587
5460円、前日比-120円 - 12/2(金) 15:00

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LINE3938
4400円、前日比-55円 - 12/2(金) 15:00

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スタートトゥデイ3092
1650円、前日比-37円 - 12/2(金) 15:00

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