ここから本文です

お詫びセールで注目も失速、大塚家具・久美子社長の戦略転換は失策だったか

THE PAGE 8/10(水) 12:00配信

 お家騒動の末、新しく生まれ変わった大塚家具の経営が失速しています。同社は半期決算で赤字を計上し、2016年12月期の業績予想も大幅に下方修正しました。大塚久美子社長の戦略転換は失敗だったのでしょうか。

株主を味方に付け勝利した久美子氏だが

 大塚家具は、創業者である大塚勝久氏が一代で築き上げた家具販売チェーンです。会員制で顧客を囲い込む独特の販売手法で急成長しましたが、時代は変わりこうしたやり方が徐々に通用しなくなります。2009年には娘の久美子氏が社長に就任し、会員制を取りやめ、顧客の間口を広げるという新しい販売手法に乗り出しました。ところがこの戦略転換に対して勝久氏が異議を唱え、親子は対立。経営権をめぐる委任状闘争にまで発展し、最終的には株主を味方に付けた久美子氏が勝利しました。

 勝久氏が会社から完全に退いたことをきっかけに、久美子氏は「お詫びセール」を展開し、2015年12月期には黒字転換を果たします。同社は完全復活したかのように見えましたが、内実は違っていたようです。

 父娘の対立は世間で大きな話題となり、大規模セールのおかげで客数は大幅に伸びました。しかし、一連のセールは需要の先食いとなり、今年に入ってから売上が急減速しているのです。2016年1~3月期は売上高が前年同期比マイナス9%の111億3200万円、営業損益は15億円の赤字となり、2016年1~6月期(半期)も、売上高は前年同期比マイナス20.1%の240億9300万円、営業損益は19億7300万円の赤字でした。同社は通期の業績見通しについて5億円の営業黒字としていましたが、半期決算の悪化を受けて39億円の赤字に修正しています。

 同社は、店舗リニューアルなどハード面での転換はほぼ終了しているものの、顧客対応などオペレーションの面ではまだ転換の途上であると説明しています。一連の対応が進めば、業績は底を打つという見通しですが、それがいつになるのかはまだ分かりません。

1/2ページ

最終更新:8/10(水) 12:00

THE PAGE

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。