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乃木坂46は夏ソングを披露し、UNISON SQUARE GARDENらがバンドサウンドで夏を彩る。7月のMステでJ-POPシーンを知る!

M-ON!Press(エムオンプレス) 8月9日(火)18時7分配信

■48/46グループ、終わりと始まり(1):NMB48

22日のMステに出演したNMB48。この日はグループを山本彩とともに支えてきたみるきーこと渡辺美優紀の卒業前ラストステージでした。

さやみるきーふたりで歌う「今ならば」MVはこちら

パフォーマンス前には彼女のここまでの足跡を紹介するとともに、女手ひとつでみるきーを育てた母親からの生電話を繋ぐというMステとしてはとてもレアな演出で(滅多にないことなのでタモリも楽しそうでした)功労者の最後のMステを盛り上げました。

この日披露したのはみるきーセンターの「僕はいない」と、さやみるきーふたりで歌う「今ならば」。「今ならば」の歌唱前にはさや姉から「みるきーは私の人生でいちばんのライバル」とコメントし、パフォーマンス後も(48グループの卒業時にありがちな)号泣や抱擁もなし。このペアらしい独特の緊張関係(そしてその裏側にある深い絆)が垣間見えて良かったです。

■48/46グループ、終わりと始まり(2):乃木坂46

NMB48がひとつの時代の終わりを感じさせるステージを見せたのに対して、齋藤飛鳥の初センターというフレッシュな話題を提供したのが29日に出演した乃木坂46。新曲「裸足でSummer」は夏らしいキラキラしたムードを漂わせながらも上品さを失わない絶妙なバランスの楽曲です。

以前は夏になると48グループのメンバーが水着を着て夏ソングを歌うのが定番でしたが、今年はその手の楽曲のリリースはなし。結果的にこの「裸足でSummer」が48/46系列における夏イメージを一手に引き受けているわけで(乃木坂46らしく水着ではありませんが)、改めてグループ間のパワーバランスの変化を感じます。

■テレビで味わうバンドサウンド(1):indigo la End

世間は夏フェスシーズンに入ってきていますが、今月のMステにもフェスのステージを盛り上げるロックアクトが複数出演していました。8日に出演していたのが川谷絵音率いるindigo la End。最新アルバム『藍色ミュージック』からリード曲「藍色好きさ」を披露しました。

美しいメロディを強固なリズム隊が支える今の彼らはとても面白いことになっていて、『藍色ミュージック』もミスチルやスピッツあたりが90年代半ばから築き上げてきたJ-POPにおける歌もののロックサウンドを更新していくような素晴らしい作品でした。

川谷は「藍色好きさ」について「歌詞を4、5回書き直した」と語っていましたが、例の一件のせいで恋愛の機微を綴った歌詞に変な色が付いてしまうのが返す返すも残念ではあります。

■テレビで味わうバンドサウンド(2): UNISON SQUARE GARDEN

indigo la Endと同じく8日に出演して昨年のヒット曲でもあり最新アルバム『Dr. Izzy』にも収録されている「シュガーソングとビターステップ」を披露したUNISON SQUARE GARDEN。この曲が主題歌となっていたアニメ「血界戦線」の世界観を模した映像をバックにしたパフォーマンスでした。

この日注目していたのが演奏後のタモリの表情。過去2回のユニゾンの出演時は「演奏→CM」「演奏→他のアクトのステージ」という構成だったので、パフォーマンス後にタモリが受け取るということがありませんでした。今回初めてユニゾン後のタモリの反応が見られると思って楽しみにしていたら……案の定、何とも言えないにやにやした表情をしていました。

以前KANA-BOONの演奏の直後にも笑いをこらえきれないといった感じの意味深な態度をとっていたのですが、音楽にも精通しているタモリが売り出し中のロックバンドに対してどんな反応をするかというのはMステにおける密かなお楽しみポイントでもあります。楽曲に何か感じるものがあったのか、田淵智也のいつも通りの激しいステージパフォーマンスにびっくりしたのか、真意は誰にもわかりません。

■テレビで味わうバンドサウンド(3): WANIMA

29日にMステ初出演を果たしたのがWANIMA。昨年7月にMステに登場したKen Yokoyama率いるレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」所属のアーティストで、この日は「この夏フェスの警備員が恐れるバンドランキング1位」「1曲で約30人が転がった」「ダイブがすごい」として紹介されていました。

この「ダイブ」という行為は大昔からライブハウスのカルチャーとして存在していたわけで、まるで新しい文化であるかのようにテレビで取り上げられているのを見るにつけ(最近多いような気がします)いつも不思議な気持ちになります。

この日のWANIMAはオープニングの登場シーンからハイテンションで登場、トークのときでも満面の笑みでタモリに対応。そしてステージでは「ともに」を朗々と響かせました。

ラウドなサウンドにキャッチーなメロディというバンドはいつの時代にも必要な存在なわけで、かつての若者たちがHi-STANDARD(前述のKen Yokoyamaが所属しているバンドです)に夢中になったように今の若者たちがWANIMAで盛り上がっているのには音楽シーンの健全な移り変わりを感じます。

また、ハイスタが全編英語詞でそれゆえのかっこよさを担保していたのに対して、WANIMAがストレートすぎる日本語で歌っているところには価値観の変容が見受けられて興味深いです。

次回のMステは8月12日。昨年に引き続き、今年も長時間特番「ウルトラFES」が放送されることも発表になりましたので、そちらも楽しみにしたいと思います。それでは次回もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

【2016年7月8日放送分 出演アーティスト】
家入レオ「君がくれた夏」
関ジャニ∞「罪と夏」
高橋 優「産まれた理由」
フィフス・ハーモニー「ワーク・フロム・ホーム」
UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」
水曜日のカンパネラ「ツチノコ」
EXILE THE SECOND「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」
indigo la End「藍色好きさ」

【2016年7月22日放送分 出演アーティスト】
西野カナ「Have a nice day」
水樹奈々「STARTING NOW!」
藍井エイル「翼」
絢香「三日月 2016 ver.」
KinKi Kids「薔薇と太陽」
YEN TOWN BAND「EL」
NMB48「僕はいない」「今ならば」

【2016年7月29日放送分 出演アーティスト】
ジャニーズWEST「人生は素晴らしい」
乃木坂46「裸足でSummer」
RADIO FISH「PERFECT HUMAN」「GOLDEN TOWER(feat.當山みれい)」
E-girls「Pink Champagne」
WANIMA「ともに」
浜崎あゆみ「FLOWER」
スピッツ「醒めない」

最終更新:8月9日(火)18時15分

M-ON!Press(エムオンプレス)