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フリーマガジン発行、無料配布 全国野球部の情報満載

福島民報 8月9日(火)8時49分配信

 福島県いわき市出身の古内義明さん(48)は全国の高校・大学野球部の情報などを満載したフリーマガジン「SAMURAI BASEBALL(サムライ・ベースボール)」を発行し、全国の高校や大学の野球部に無料で配布している。元高校球児として野球をこよなく愛する心と恩返しの気持ちが活動の原動力だ。
 フリーマガジンは年間6回の奇数月に約5万3千部発行し、配布先は県内をはじめ全国約4500校に上る。各地のスタッフとともに全国の高校・大学を取材し、話題の学校や選手、名将の野球哲学などを紹介している。名が知られていない野球部に光を当てる視点も忘れない。
 高校時代は磐城高野球部に所属し、栄光と挫折を味わった。2年生だった昭和60年夏、チームは福島大会を制して甲子園出場を果たした。翌年の福島大会は優勝候補として2年連続の甲子園を目指し、高校最後の夏に挑んだ。しかし、会津工との初戦で延長10回、1-2のサヨナラ負けを喫し、悔しさで数日間は立ち直れなかった。
 「次は神宮を目指せ!」。双葉高野球部OBで現在、東京都内で不動産業を営む父・亀義さん(76)の言葉に背中を押され、「神宮」を新たな目標に掲げた。名門・立教大に進み、4年時の東京六大学野球秋季リーグでは外野手として出場し、秋二連覇、明治神宮大会準優勝に大きく貢献した。
 その後、米国ニューヨーク市立大大学院でスポーツ経営学を修了し、ニューヨークを拠点に活動。大リーグ取材の国内草分けとしても知られ、これまでに2千試合以上を取材した。特に松井秀喜選手の大リーグ1年目は全181試合に帯同し、松井選手との親交も深い。イチロー、田中将大、ダルビッシュらを取り上げた著書も数多く出版している。
 帰国後、スポーツマネジメントやスポーツコンテンツの企画・制作などを手掛ける会社「マスターズスポーツマネジメント」を設立。テレビやラジオ出演、新聞や雑誌への寄稿、講演会活動、立教大講師など多方面で活動している。
 豊富なメジャーリーグ取材を通して分かったのは先輩や恩師に「敬意」を払い、家族や地域への「感謝」も忘れない日本人の美徳を日本の野球が体現していることという。「野球が東京五輪の正式種目に復活した。今後も日米の野球に関する情報を提供して日本の野球界をもり立て、福島の復興にも寄与したい」と誓っている。

福島民報社

最終更新:8月9日(火)9時31分

福島民報