ここから本文です

加熱するバイオマス発電業界 大王製紙、6万1000kWの発電設備建設へ

エコノミックニュース 8/9(火) 12:37配信

 再生可能エネルギー固定価格買い取り制度により製紙業界を中心にバイオマス発電設備の建設が活発だ。大王製紙は三島工場に、バイオマス発電設備を建設する。同工場では木材チップヤードの一部を転用し、2019年度より発電規模6万1000キロワットで稼働予定とのこと。電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度に基づき四国電力に販売し、年間70億円の売電収入を見込む。同工場ではパルプ製造工程から黒液を高効率に回収する最新鋭プロセスを導入。エネルギー効率を従来の5%程度高める。これにより、二酸化炭素排出量を年間2万5000トン削減するとのこと。

 バイオマス発電とは化石資源を除く再生可能な生物由来のエネルギー源を活用した発電で、家畜排泄物、食品廃棄物、農作物非食用部、林地残材など多様な資源が活用可能。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度では、施行当初太陽光発電市場が急速に伸びたが、政府のエネルギーミックスの議論ではバイオマス発電が重要軸として扱われている。製紙業や林業では事業領域の拡大の機会ととらえ、積極的にバイオマス発電事業に乗り出している。バイオマス発電設備の建設により林業の活性化や雇用の創出につながるため、太陽光発電に比べても有益であり自治体でも積極的な誘致が図られている。
 
 こうした背景を受けて国内大小のバイオマス発電設備の建設が進められている。最近では太平洋セメントが新電力会社イーレックスと共同で大船渡工場に、国内最大級(発電規模は7万5000キロワット)のバイオマス発電設備を建設することを発表。繊維大手のクラボウも徳島工場に間伐材を利用したバイオマス発電設備(発電規模6220キロワット)を完成させた。自治体の誘致例では、7に月15日佐賀県唐津市が、合同会社イノセントバイオマスパワーとの進出協定を結び、パームヤシ殻を利用したバイオマス発電設備(発電規模2万5000キロワット)の建設に踏み出した。

 太陽光発電市場が収縮の一途をたどるなか、バイオマス発電市場は年間50%の成長が見込まれている。再生可能エネルギー関連のファンドが一同にバイオマス発電市場に流れ込んできており、今後さらにバイオマス市場の成長加速化が予測される。(編集担当:久保田雄城)

Economic News

最終更新:8/9(火) 12:37

エコノミックニュース

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。