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高速道路サービスエリアでバイオマス発電、トイレや駐車場の電力を供給

スマートジャパン 8月9日(火)13時10分配信

 NEXCO東日本では以前から、地球温暖化防止や循環型社会の形成への貢献を目指し、高速道路から発生する刈草や樹木の剪定(せんてい)枝、間伐材などをたい肥やチップ材にリサイクルする取り組みを進めていた。

【バイオガス発電の仕組みはこちら】

 今回の取り組みは、これらのチップ材をさらに利用して発電事業を行うものだ。東北自動車道那須高原サービスエリア(SA)にバイオマスガス発電プラントを整備し、SAへ電力を供給する仕組みを実用化した(図1)。

●草などのバイオマスで発電する国内恒久施設は初

 バイオマス発電は、育成時にCO2を吸収してきた生物由来の燃料を使い、燃やして発電を行う。燃料を燃やすときにはCO2を発生するが、同燃料が吸収してきたCO2を考慮し持続可能性を持つエネルギーとして認識されている。

 新たに設置した那須高原SAバイオマスガス発電は、バイオマスを熱分解によりガス化し、電気や熱エネルギーとして利活用するもの。木質チップ以外に草が混入した水分の多い材料を使用して発電でき、こうした施設は国内の恒久施設では初だという。熱分解装置は、外熱式ロータリーキルン(内径80cm 全長2.4m)で、発電機は定格出力100kW(デュアルフューエルエンジン)となっている。プラントの自己消費で50kW、SAへの送電で50kWを使用するとしている。

 送電する電気はサービスエリアのトイレや駐車場で使用する予定。さらに、発生するガスは、電気以外にもバイオマスの加熱エネルギーとして循環し、自己完結により使用する。外部から蒸すことより加熱しガス化するため、ダイオキシンの発生もない。さらに熱分解により生じるガス以外の炭化物は、植物発生材重量の10分の1まで減量しているとしている。

最終更新:8月9日(火)13時10分

スマートジャパン