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広島に必要な「耐えて勝つ」精神

東スポWeb 8月9日(火)16時42分配信

【赤坂英一「赤ペン!!」】今こそ「耐えて勝つ」精神が必要だ――。広島が正念場を迎えている。25年ぶりの優勝に向けて首位を独走していたが、DeNA、ヤクルト、巨人戦と負け越しだ。

 ファンはさぞやきもきしているだろうが、広島の首脳陣も事ここに至るまで手をこまぬいていたわけではない。「追ってくるチームのことは気にするな。一戦一戦、自分たちの野球をやっていれば結果はついてくる」と、河田外野守備走塁コーチがミーティングで選手に言って聞かせたのは4日のヤクルト戦の前。河田コーチは西武時代、1997年に選手として、2008年に二軍コーチとして優勝に貢献。当時は若手だった栗山、片岡を指導した経験から「自分の力を信じろ!」と広島の選手に説いたのだ。

「今年のカープは08年の西武に似てるところがありますね。選手に優勝経験がなくて、いいときは勢いでガーッといけるんだけど、ちょっとイヤな負け方をすると、大丈夫かな、またやられるんじゃないかな、と不安になる。そんなことを心配するのはまだ先でいい。ガンガンやってればいいと言ってるんですよ」

 一方、思い切って選手自身が「優勝するぞ!」と宣言すればいい。そうすれば雰囲気も変わるのでは、と指摘しているのは石井打撃コーチだ。

「ぼくたちが1998年に横浜(現DeNA)で優勝したときは、今年は優勝だ、優勝だ、と自分たちで言ってましたよ。前年の97年、2位まで上がったのに、ヤクルトにやられて11ゲーム差をつけられて優勝をさらわれた。翌年の98年は、今度こそおれたちが勝つんだ、という意気込みでやってましたからね」

 その98年には、7月15日、本拠地の巨人戦で逆転に次ぐ逆転の末、13―12で何とも劇的なサヨナラ勝ち。権藤監督が試合後、「もののけがついたようだったな」とコメントしたことはいまも語り草になっている。

「ああいう言葉がポッと出たら、チームにも勢いがつくでしょう。真面目に話をするのも大事ですけど、“言霊”を使うのもひとつの手だと思う」

 ちなみに、そんな石井コーチが帽子のツバの裏に書き込んでいる言葉は「耐えて勝つ」。75年に初優勝した古葉監督の座右の銘を受け継いだものだ。名監督が唱えた精神力でこの苦境を乗り切れるか、注目したい。

最終更新:8月9日(火)16時42分

東スポWeb

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