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【サッカー】武田氏「日本が勝てないのは修羅場をくぐっていない経験の差」

東スポWeb 8月9日(火)16時43分配信

【武田修宏の直言!】コロンビア戦は勝てる試合だったよね。第1戦と比べると、選手も落ち着いていたし、入り方も慎重だった。先発を変更したメンバーも序盤に失点しないという手倉森監督の強い意志が感じられたし、前半はプラン通りにうまく乗り切ったんじゃないかな。

 後半に入って、ミスから2失点し、その後はよく追いついたと思うんだけど、前半11分にMF矢島慎也(22=岡山)のシュートをはじめ、何度もあったチャンスを生かせなかったのはどうしてなの? もったいないっていうのか、だらしないというのか…。そこが勝てなかった最大の要因なのは間違いないよね。

 特に相手のコロンビアは選手個々の技術は高いけど、DF面の組織力ではいまひとつだったでしょ。中盤でのマークが甘かったし、日本もボールを保持でき、サイドを起点にチャンスもつくれた。

 だからこそ、しっかりやれば勝てた相手。ナイジェリア戦も含め、ふがいないとしか言えない。

 メディアはいつも「惜しい」って言うけど、そこが勝負の分かれ目。例えば、カズこと元日本代表FW三浦知良(49=J2横浜FC)なら決めていたね。1点の重みを知っているからこそ大事な場面で外さない。でも五輪イレブンは、勝負どころで冷静さを欠く傾向がある。修羅場をくぐっていない経験の差だよ。

 最終戦の相手スウェーデンは大柄な選手が多い。まともに当たっても厳しいので、パスワークで揺さぶり、体力を消耗させたところで勝負に出るのが有効。なかでも2試合連続ゴールのFW浅野拓磨(21=アーセナル)の勢いを生かせばいいんじゃないかな。

 決勝トーナメントに進出するチャンスも残っているわけだし、内容よりも結果だけを求めて最後まで走りきってほしいよね。

☆武田修宏:たけだ・のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

最終更新:8月9日(火)16時43分

東スポWeb