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ORANGE RANGE、再評価の兆し かつてのリスナーからの“待望論”

オリコン 8月9日(火)8時40分配信

 今年、結成15周年を迎えたORANGE RANGEが再評価の兆しを見せている。7月に放送された『FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~』出演の際に大ヒット曲「花」を披露し話題を集め、今夏は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」をはじめ多数の夏フェスに出演するほか、8月12日には約6年ぶりにテレビ朝日系『ミュージックステーション』にも出演と例年以上にメディア露出。周年イヤーとはいえ、なぜ今、ORANGE RANGEが再び注目を集めているのか? その魅力に改めて迫ってみたい。

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■ミクスチャームーヴメントの波に乗り急激にブレイク、その光と影

 2001年、地元・沖縄市で結成されたORANGE RANGE。当初は音楽好きの幼なじみが集まってできたバンドだったが、沖縄のライブハウスやストリートでライブを行う中で人気を拡大し、2002年2月にミニアルバム『オレンジボール』でインディーズデビュー。2003年6月4日には音楽プロデューサーにシライシ紗トリ氏を迎えたシングル「キリキリマイ」でメジャーデビューを果たした。続く2ndシングル「上海ハニー」でブレイクを果たすと、「ロコローション」「花」と次々とヒットを送り出し、2004年12月発売の2ndアルバム『musiQ』はダブルミリオン(累積売上264.9万枚)を記録し、2005年の年間ランキングで1位を獲得。一躍トップアーティストの仲間入りを果たした。

 ORANGE RANGEがブレイクした2000年代前半は、1990年代からのラップロック、ラップメタルと呼ばれるジャンルの流行、さらに日本国内でも同時期にDragon Ashなどがブレイクしていたこともあって、いわゆる“ミクスチャーロック”という言葉が一般化しつつあった時期だった。その流れにのって、彗星のごとく現れたメンバーの大半が10代というフレッシュな新星は、ミクスチャーロックに大衆性をもたせたノリの良いサウンドと歌詞で瞬く間に若者の心をつかんだ。CDだけでなく、CMソングやドラマ、映画主題歌…彼らを見ない日はないといっても過言ではなかっただろう。新垣結衣のブレイクのきっかけになった『ポッキー』CMや映画『いま、会いにゆきます』の大ヒットも、彼らの音楽ともにあった。

 しかし、メンバーの大半が10代だった時にデビューし、20代前半で一気にスターダムへとのしあがってしまったためか、影響力が高まるとともにいわゆる“アンチ”も急激に増えていった。様々なジャンルの音楽を取り入れて独自のスタイルへと昇華させるミクスチャーロックには、“オマージュ”、ともすれば“パクリ”という言葉がつきまといがちだが、ORANGE RANGEもその標的とされることが少なくなかった。デビュー後も沖縄を拠点としていたが、地元ののびのびとした風土で育った彼らにとって、東京の環境は窮屈な点もあったのだろうか、2009年8月発売の『world world world』を機に、自主レーベルへと移籍。“表舞台”に出ることが少なくなっていた。

■好評だった『FNSうたの夏まつり』 かつてのリスナーからの“枯渇感”

 とはいえ、フェス出演や主催イベントの実施など、精力的な音楽活動は続けていた彼ら。2012年には、前述の自主レーベル・SUPER ECHO LABELが、大手レコード会社・ビクターエンタテインメントのSPEEDSTAR RECORDSと提携し、“メジャー復帰”も果たしている。CDセールスが全盛期の頃は、いわゆるアイドル的な見せ方で、大衆性の高い曲に寄ることも多かったが、インディーズに戻って以降は彼らのやりたい音楽をつきつめていっているようだ。そのためか、今のORANGE RANGEをフェスなどで観てハマる若者や、全盛期にCDを聴いていた人が、改めてその良さを実感する、ということも増えているという。先日、『FNSうたの夏まつり』に出演した際にも、Twitterなどでは「やっぱり良い」「久しぶりに聴きたくなった」など、好意的な言葉が並んでいた。

 結成15周年を迎えた今年はアニバーサリーイヤーならではのコラボベストアルバム『縁盤』(7月20日発売)の発売や9月からの47都道府県ツアーが予定されている中で、2017年2月25日には8年2ヶ月ぶりに東京・日本武道館公演を行うことも決定。かつてのような急激なブレイクではないが、しっかりと地に足をつけた活動で、再び音楽シーンに旋風を巻き起こすのだろうか? 円熟味を増したORANGE RANGEの活躍を見守っていきたい。

最終更新:8月9日(火)18時20分

オリコン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。