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フェンシングは太田雄貴だけじゃない 五輪でエペとサーブルも有名に

福井新聞ONLINE 8月9日(火)8時19分配信

 「オリンピックは参加するだけでは意味がない」。リオデジャネイロ五輪フェンシング男子日本代表の福井県勢2人が、ひときわ強い決意を抱いている。エペの見延和靖(29)=ネクサス、サーブルの徳南堅太(28)=デロイトトーマツコンサルティング=は福井県立武生商業高校時代の同級生。「最低でもメダル」。強気な発言の狙いはエペ種目、サーブル種目それぞれのメジャー化だ。

 2008年北京五輪。男子フルーレ個人で太田雄貴(森永製菓)が日本選手初の表彰台となる銀メダルを獲得、一躍フェンシングが注目を集めた。「フェンシング界は太田さんだけじゃないことをアピールしたい」と見延は言葉に力を込める。

 エペは全身を攻撃することができる。だからこそ「決闘そのものに一番近い」(見延)のが魅力。手足以外の胴体が攻撃対象のフルーレ太田からフルーレへの転向を勧められても、エペへのこだわりは不変だ。見延は昨年秋のワールドカップ(W杯)で日本人初優勝。年末の全日本選手権も頂点に立ち、世界ランキングは最高で9位まで上り詰めた。仕上がりは計画通り。メダルへの自信はある。

 徳南はことし4月、アジア・オセアニア最終予選(中国)で3位に入り、五輪切符を手にした。武生商高出身の3人(佐藤希望、見延、青木千佳)が先に代表に決まり「負けたらもう日本に帰れない」という重圧の中での逆転勝利。粘りの本領を発揮した。

 「(上半身すべてを攻撃できる)サーブルは一瞬で勝負が決まる。そのスピード感を楽しんでほしい」。地元池田町の壮行会で自分の試合の映像を見せ出席者に解説した。「審判も(どちらが先に突いたか)判別できないほどのスピードです。そのときには自分の方がポイントをとったとガッツポーズしてアピールします」と笑いを交え、サーブルの面白さ、魅力を語っていた。

 前回ロンドンでは代表を逃し、悔しい思いをした2人。4年後のリオを見据えて計画を立て、見延はイタリアへ、徳南は韓国へ単身修行。肉体、精神力、経験、戦術…。すべてを磨いた。互いに刺激し合う仲間でライバルだ。

 「絶対に結果を出す」。そうすれば、きっとエペ、サーブル種目が注目されるはず。熱い思いを胸に大舞台に臨む。

福井新聞社

最終更新:8月9日(火)8時19分

福井新聞ONLINE