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金曜夜~土曜朝「駐車料7500円」の理由を調べた

qBiz 西日本新聞経済電子版 8/9(火) 10:58配信

 「一晩の駐車料金を7500円も請求された。おかしいのでは」-。金曜夜~土曜朝、繁華街のコインパーキングを利用した読者から、こんな相談が寄せられた。高額請求の裏側を調べた。

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 ある土曜の午前9時すぎ、北九州市小倉北区中心部のコインパーキング。マイカーを出そうとした会社員男性(28)は、精算機の「7500円」の表示に絶句した。

 前日の夜8時すぎ、急な飲み会に誘われて車で駆けつけ、この駐車場に入庫。看板の料金表を見て「翌朝に出庫すれば千円程度で済むだろう」と思った。納得できず、管理会社に電話したが「間違いありません」と返されたという。

 問題の駐車場を訪ねてみた。看板を見ると「最大料金」は、大きな赤文字で「900円」と「300円」。それぞれの金額の上には「月~金8時-24時」「月~金24時-8時」と表示されている。その下に、青地に白抜きで「上記最大料金は土・日・祝・祭日は除く」。さらにその下に「通常料金」が書かれ、25分間で「平日200円」「土日祝日300円」とある。

 条件を元に、金曜夜~土曜朝に駐車した男性の料金を計算してみた。日付が変わった土曜の午前0~9時(540分間)は、単位料金(25分ごとに300円)が計22回課金されることになる。つまり、「金曜夜の駐車代」が900円▽「土曜未明~午前分」が「300円×22回」で6600円で、総額7500円。請求額に間違いはない。

 管理会社は「料金の仕組みは分かりやすいように示しており、問題はない」。男性に説明すると「“花の金曜夜”の楽しい気分が台無し。近くには実際、一晩千円ほどで駐車できるところがたくさんあるのに」と納得しきれぬ様子だった。

 飲酒運転の取り締まりが強化される中、街中の空き地を転用して激増したコインパーキング。国民生活センター(東京)によると、コインパーキングの料金表示関連の相談は2008年に108件だったのが、13年には313件に増加。その後2年も300件近いペースで、「最大料金○○○円」をうたう看板に関する苦情が最も多いという。

 センターは、業界団体「日本パーキングビジネス協会」に利用者に分かりやすく掲示するように要望。協会側は14年、「文字の大きさを30ミリ以上とする」ことなどを盛り込んだガイドラインをつくった。それでもトラブルが相次ぐ現状は、料金表示を巡る事業者と利用者間の“認識のずれ”を埋めるのが、容易ではないことを示しているのか…。

 ともかく、“花金明け”の高額請求を避けるには、「できる限り条件を確認してから駐車する」(国民生活センター)姿勢が、欠かせないようだ。

西日本新聞社

最終更新:8/9(火) 10:58

qBiz 西日本新聞経済電子版