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【インタビュー】引退興行を直前に控えた元・全女の椿志保に直撃!「人間らしく生きていきたいなと思います」【後編】

バトル・ニュース 8/9(火) 21:00配信

 14歳で全日本女子プロレスの練習生となり、16歳で中見川志保としてプロレスラーデビュー。その後金村キンタローと結婚し引退するが、数年後にディーヴァとしてECWのリング上に現れる。
 椿志保として『RING』や『five』などを設立しプロデューサーとしても活躍すると、2015年には世界初の24時間プロレスを開催し話題を呼んだ。
 そんな椿志保が引退することを発表し、今年から生まれた祝日である8・11『山の日』に引退興行を開催する。
 引退直前となるこのタイミングで、椿志保はどのような思いでいるのか直撃インタビューを行った!


■『24時間プロレス』プロデューサーとしての椿志保

――プロレスラーとして引退してもプロレス業界に関わることはやめない形ですかね
「いや、プロレス業界というよりはイベントだと思います。楽しいイベントがあって、その中でプロレスをやりたいっていうんであればそこに賛同したりはあるけど、自分で会場借りていちから全部やりますよっていうのは多分ないかな~。例えば24時間プロレスを誰かがやりたいと言って、でも24時間プロレスの中身を知ってるのが私しかいないと。そうなったら過去にあったものを参考にさせてあげたいじゃないですよ。手伝いはしますよね。自分が主となってやることはもうないと思いますけど、24時間プロレスの資料とかって全部私が作ったので、私しか作れないんですよ(苦笑)24時間プロレスを作るゼロから10までを知ってるのが私だけなので、そうなるとじゃあ次作る人がゼロから10作るの?って言ったら大変じゃないですか。なので、24時間プロレスを作るにあたってこういうことが必要だよ、こういう書類が必要だよ、こういう許可が必要だよって教えてはあげられる。それは誰かがやるって言えば手伝ってあげます」

――去年のエンディングでは杉浦透(FREEDOMS)、雄馬(KAIENTAI DOJO)、小林香萌(WAVE)、山下りな(OSAKA女子)のヤングフォーホースメンが次回大会を開催するという話もありました
「そう。だけど私的には4年に一回とかでいいんじゃないかなと思ってるんですよね」

――オリンピックのように
「そうそうそう。毎年は、しんどいよ!私毎年やったら3年で死ねるね!(笑)」

――それだけ苦労があったと
「ありましたねー!十枝会長(K-DOJO)と真霜拳號選手と味方さんと4人で作ったんですけど、またやりたいね…でも来年じゃないよねっていう(笑)わからないかなー?わかると思うんですよね~ほんとにツラかったから。箱もね、大きい箱じゃないし、新宿FACEなんて一団体でできるような箱だけど、24時間プロレスっていう世界で誰もやったことがない一歩を踏み出すのって本当に大変なので、折角作ったから続けてほしいなと思います。続けてほしいなと思うからこそ、次やる子には一回目の失敗を繰り返してほしくないから、ちゃんと教えてあげたい、こうするとこうなるよ、こうするとこんなに悪いことが起きるよ、みたいな!4日前ぐらいにイベントやっちゃいけない状態になったんですよあれ」

――え!?施設側の問題で?
「いや他の問題で。で、4日ぐらい前に十枝会長と真霜が色々な所に頭を下げてなんとか開催できるようになって、私は他のことで動いていたので行けなかったんですけど、その二人がしっかりと話をしてきてくれたからあのイベントは開催できたんですけど、ほんとにギリギリで出来なくなる可能性があって」

――ラスト2,3週間でタイムテーブルが変わったり音の問題が出てきたりはしていましたね
「そうですね、ほんとにこう24時間プロレスを詰めてやったのは3ヶ月ぐらいだったので、3ヶ月ぐらいで準備は始めたんで、一年ぐらいかけて色んな事をやりましたけどその3ヶ月間はほんとにギッチギチのスケジュールでやって、やっと完成したって感じだったんで、いやー、面白かったですけど、朝のラジオ体操とか面白かったなと思いますけど、4年に一回でいいな~(爆笑)」

――見る側も取材する側も大変でしたしね!
「みんなもよし今年だ!今年こそだ!ってノリで見てもらえるような感じに今後なっていったら嬉しいですけどね。施設の方も初めての事だったから、やっぱり色んな問題が出てきたわけですよ一回やったら。なので二回目を同じ条件で貸せるかどうかもわかんないし、色々問題があった。結果的には成功と言っていいと思うんですけど、そこを改善して同じようなイベントを今度いつできるかなって言うと、若手たちの子がやるというんだったらほんと死ぬ気でやれよと思いますね!10年間イベントをやってきた私が死にそうになったぐらいだから、それを4分割したとしてもほんとに死ぬ気でやってくれたらいいかなーと思いますね。誰か手を上げて欲しいですよね24時間プロレスやりましょうよって。真霜はもう嫌だって言ってたけど(苦笑)」

――真霜選手がそもそもやりたいって言ってたんじゃなかったでしたっけ?(笑)
「二人でご飯食べた時に長時間のイベントをやってみたいって言ってて、規模的には新木場あたりで夜中にプロレスやってるって面白いですよねとか話てて、でも、夜中にプロレスを新木場でやったところで一体空いてる時間何したらいいのかわからないし、ずーっとイスに座って何時間もお客さんがプロレス見てたら疲れちゃうし、新木場じゃないんじゃないかなってずっと思っていて、どうせやるなら新宿でやりたいなというのがあったんですね。3年ぐらいずっと温めてて、それもひょんなことからやれるようになって、それで真霜に24時間プロレスやらないんですか?って言ったら『やれるんならやります』って言うから軽い気持ちで始めたら大変だったと。全部軽いんですよね~」

――それを全て形にしてるのは凄いと思います
「これすごいオススメなんですけど、借りちゃう!(笑)」

――オススメなんですか!?
「会場を、借りちゃう!」

――やらなきゃいけないと
「そう。もう会場を借りちゃって、何百万ってお金がもう発生してますよって状況にすると、人間は必死になるので(爆笑)」

――プロレス業界はそれで逃げる方いっぱいいるじゃないですか!
「そう!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめですよー。どんなに苦しくても最後までやると、なんとかなるんですね。これが、将来的にイベントやりたいなと思ってる人がいたら、是非オススメです。借りちゃう!まず借りちゃう!そして逃げない!」

――逆に一番やっちゃいけないことは?
「やっちゃいけないというか、よくいると思うんですけど、やるやる詐欺。やるって言ってやらない人。信用されなくなっちゃうんで、やるって言ったらやったほうが良いなと思いますね。どんな形はちっちゃくなっても、どんなショボいものになっても、一回やりますって公言したことに関してはやったほうが良いなと思いますね。多いでしょ?やるって言ってやらないの。私の周りにも沢山いて、一緒にやるって言って気づいたら誰もいなかったっていうことありますね。結局いつも尻拭いみたいのしてますけど。だから楽しいんですけどね。大変じゃないと楽しくないじゃないですか。なんか大変だったら大変だったほど楽しい実感があるから。大したことやってないとその実感はないと思うので、みんな借りちゃったらいいんじゃないかな」

■整体師としての椿志保

――今は整体師になりましたが、なりたかったんですか?
「なんだろう、なんでやってるんでしょうね?」

――また!?
「昔からマッサージ好きだったんですよ、人の体をマッサージしてあげるの好きで、おじいちゃんおばあちゃんとかによくやってて。で、プロレスを辞めようと思って40歳ぐらいの時に。そろそろプロレス辞めてイベントとかじゃなくて普通の仕事したいなと思った時に、マッサージはどうだろうかと思って。とりあえず一回マッサージのしごとやってみようと思って、あるお店に入ってみたら二ヶ月ぐらいでNO.1になったんですよ、10数人いるお店で。もしかしたらこれ私向いてるのかもしれないと思って、指名数が一位だったので。なのでそこのお店を辞めて本格的に整体の技術を教えてくれる院に入ったんですよ。そしたら一年ぐらいで女性の先生で歴代一位の売り上げを叩きだして、これはもう天職なんだわと思って、もうちょっと本気でこれをやってみようと思って始めたんですね。そうするとだんだん楽しくなっていって、自分の体が悪いし、今までさんざん人の体を壊してきて、骨折ってきたりとかしたので、自分の体も骨が折れたりしたし悪くなってきた中で自分の体がどうなってるかもしらなかったわけですよ。それを勉強して、あぁなるほどこれがこうなってるから悪いんだとか、これをこうすると治るんだとかということを勉強していくと人を治せるようになったわけですよ。今度は自分が壊す方から治してあげられる立場になったら、治したくて治したくて」

――周りに体が悪い人はいっぱいいますからね
「悪い人だらけでしょ!?そういう人たちが悪いところが治ったりとか痩せたりとかすると、ほんとに感謝をされるんですね、先生ありがとう、先生がいなかったら生きていけないとか、朝起きてすぐ先生の顔が浮かんだとか、なんかほんとに感謝されるようになって、私はここまで必要とされた事ないなと思ったんですよ他人に。こんなに色んな人にほんとに感謝されたりとかすっごい必要とされたり感謝されたりは実感としてなくて」

――応援はされていても直接感謝されていたわけではなかったから
「そうそうそう。一対一じゃないですか施術する側とされる側で。一対一で、そんなにこう頼られることとか必要とされることって今までないなそういえばと思って。そういうことをしてあげられる立場になったんだなと思ったんですよ。そういう時に、私はこれから先今までやってきた悪いことを償わなきゃいけないなと思って(苦笑)ね、今までしてきたことの清算をしていくのかなと、ここが分岐点だと思っていたらほんとに患者さんがどんどんどんどん増えて、紹介制なのに気がついたら二ヶ月先まで予約が取れないような状況になっていた。じゃあ続けるかって感じですよね。これもまた一緒ですよね。そこに行ってみたらすごく必要とされたから、じゃあやりますよってなるっていう。私多分そういうタイプの人間なんだと思います元々が。あんまり自分でこういうことやりたいっていうのが無いんですよ。それはRINGを始めた頃からですけど、絶対こうじゃなきゃ嫌だとか、絶対これやりたいとかっていうことは正直あんまりなくて、だけどやるべきことは、目の前にあっという間にセッティングされる。そこを一歩踏み出すとあっという間に道ができていくっていう人生だから、それに最初はちょっと、歯向かってみたりもしたんですよ。用意された道じゃない所に行ってみようとか、用意された道を選ばない方行ってみようとかしたんですけど結局連れ戻されるので、結局連れ戻されるんなら反抗するのを辞めようと思ったんですよある時から。自分に用意されたものは受け入れていこう。これが自分の進むべき道なんだなと思って、受け入れていこうと思ってから成功するようになりました。変に反抗したほうが上手く行かなかったんで。多分もう、敷かれたレールと言ったらおかしいけど、私の場合は毎回毎回そういう舞台が上手いこと用意されちゃうんですよね。それは整体も一緒で、お店開いていて半年ぐらいになりますけど、半年間ビッチリですからね!ビッチリですから!施術日を増やす、増やしたらお客さん増える、もう一日増やす、また増えるみたいな。なので、じゃあこれをやれって事なんでしょっていう、それによって人が幸せになったりとか健康になったりとかしていくことを喜びだと思う以上はやっていったらいいんじゃないかなと思うようになりました。楽しいし。あとなんか半分ぐらい相談室みたいになってるし(笑)」

――施術されながら人生相談する椿の部屋に
「それも込み込みの私のキャラクターなので、なんかここに来て体も良くなって、スッキリ嫌なこととか発散して帰って行くって人がたくさんいるんだろうなって。そういうの求めてる人がたくさんいるんだろうなって思うし、そういうこと私が苦じゃないので、全くストレスが無いから、これで自分の人生がこれから先プロレスラーじゃなくなっても、これを生きがいとしてやっていけるだろうなと思ってます」

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最終更新:8/9(火) 21:00

バトル・ニュース