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逆境越え強くなるDeNA今永 復活白星支えた言葉

Full-Count 8月9日(火)13時54分配信

恩師から受けた言葉を胸に―、逆境乗り越えるドラフト1位ルーキー左腕

 逆境から本来の輝きを取り戻し、DeNAの黄金ルーキーが帰ってきた。ドラフト1位左腕。今永昇太が7日の中日戦(横浜)で7回7安打1失点の好投を演じ、今季の12球団新人トップとなる6勝目をマークした。

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 2万8964人の本拠地の大声援に包まれ、掴んだ1勝は6月11日のオリックス戦(京セラドーム)以来、実に2か月ぶりだった。

 開幕から先発ローテを守り前半戦だけで5勝。ところが、6月に入ると疲れが目立ち始め、同18日の楽天戦(横浜)で4回KOされてプロ初の2軍落ちした。1か月の再調整を経て、1軍復帰3試合目でようやく辿り着いた復活勝利。その重みは、格別なものがあった。

「不甲斐ないピッチングが続いていたけど、このハマスタでなんとか勝つんだと、強い気持ちを持って臨んだ。いろんな人に助けられて、抑えることができた」

 お立ち台で実感を込めながら話した今永の顔は、2軍暮らしの苦労を示すように真っ黒に日焼けしていた。

グラブに刺繍した「逆境こそ、覚醒のとき」

「逆境」を経て、強くなる――。それが、今永昇太という男なのかもしれない。象徴的なことが、座右の銘に挙げる「逆境こそ、覚醒のとき」という言葉だ。北筑高時代に野球部の恩師から言われたフレーズという。

 怪我やスランプなど「逆境」を経験し、それを乗り越えるために努力し、成長することが「覚醒」の原動力となる。そんな意味が込められた言葉を駒大時代からグラブに刺繍し、常に支えにしてきた。

 北筑高時代は全国的には無名な存在。高3夏は福岡大会4回戦で敗退し、甲子園はテレビで見るだけだった。駒大に進むと素質が開花し、一気にプロから注目される逸材となったが、進路を決断する上でもっとも大事な4年春に左肩を故障。1年間、リーグ戦では勝ち星を手にすることなく、プロに進まざるを得なかった。

 プロに入っても、苦難は続いた。開幕から毎試合好投を続けながら、打線の援護が5試合33イニングでわずか2点と極端に少なかった。それでも腐ることなく、6試合目にプロ初勝利を挙げると、そこから破竹の4連勝。先発投手として自信を深める結果となった。

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最終更新:8月9日(火)13時54分

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