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【ブラジル】7月の新車、前月比増 自販連「悪い時期は過ぎた」

サンパウロ新聞 8月9日(火)4時28分配信

 全国自動車販売業者連盟(Fenabrave、自販連)は、国内の新車市場の悪化は終わりに近付いているようだとの印象を持っているようだ。同連盟が2日発表したデータによれば、2016年7月の新車販売台数(登録ベース)は、乗用車、軽商用車、トラック、バスを合わせて18万1416台。前年同月比では20.29%減と相変わらず沈んだが、前の月に対しては5.59%増と2カ月連続で拡大を記録した。これを受けて自販連のアラリコ・アスンソン・ジュニオル会長は同日、「悪い時期はもう過ぎた」と述べた。

 7カ月を終えた時点での16年累計の販売台数は前年同期比24.68%減と、自販連の年間見通し(前年比20%減)を上回る落ち込みとなっている。しかし、2日付伯メディアによると、アスンソン氏はこの日、16年の年間販売台数を前年比18.2%減の209万台とする新たな見通しを示した。5月に発表した20%減という予想から上方修正したことについて同氏は「最近の政治的決定によって上向いた消費者及び経営者の信頼感をはじめとするいくつかの指標の改善に基づいている」と説明した。

 新車市場は14年の途中からしぼみ始め、市場規模は10年前の水準にまで縮まった。そしてこの新車不況は労働市場に大きなダメージを与えた。自販連のまとめによると、新車の販売不振によって店をたたんだ販売業者の数はここ15カ月間で1226社に上り、12万4000人の雇用が消失した。

 自販連は7月の結果を受けて、市場がようやく回復に向かう兆しを見せ始めたと判断したようだ。しかし、自動車メーカー各社で作る全国自動車工業会(Anfavea、自工会)は慎重だ。自工会のアントニオ・メガレ会長は「(7月は)今年の1番良い月だった。しかし、我々はまだ、回復を口にすることはできない」としている。

◆シェア1位はまたGM

 同月のメーカー別シェア(乗用車・軽商用車合算)1~5位はゼネラルモーターズ(GM、16.92%)、フィアット(FIAT、16.42%)、フォルクスワーゲン(VW、12.30%)、トヨタ自動車(9.64%)、フォード(FORD、9.58%)の5社だった。この5社の中では、VWを除く4社が前の月からシェアを拡大させた。また、ホンダは前月の6.00%から4.93%にシェアを落としたものの順位は前月と同じ8位、日産自動車は2.52%から3.07%にシェアを伸ばしたが前月同様9位だった。

◆生産は04年以降で最少

 自工会発表として伝えた4日付伯メディアによると、今年7月の自動車生産台数(乗用車・軽商用車・トラック、バス)は前月比4.7%増、前年同月比15.3%減の18万9900台だった。16年の月間の数としては3月に次いで2番目に多いが、7月の生産数としては04年以降で最も少ない。1~7月累計の生産台数は120万台。15年同時期に比べて20.4%少なく、1~7月の数としてはやはり04年以降で最少だ。

 また、7月の輸出台数は、15年7月の2万8296台に対して61%増の4万5552台に上った。1~7月累計は前年同期比20%増の27万2205台。自工会のメガレ会長は「輸出の可能性は、稼働率が約50%にまで落ちている自動車工業の生産能力を生かすための重要な選択肢の一つだ」と述べ、国内市場が低迷を続ける中での輸出の重要性を指摘した。

 自動車工業界ではこの1年間で8900人の直接雇用が消失した。メガレ氏は「今年6月から7月にかけて1200人の雇用が失われた。すべての自動車メーカーは雇用を維持する目的で一時解雇(レイオフ)や雇用保護プログラム(PPE)を最大限活用している」と話す。PPEの適用対象となって労働時間及び給与がカットされている労働者の数は、今年7月末時点で、業界の全労働者12万6800人のうち2万1000人に上っている。また、一時解雇されている労働者は5000人に上っている。

 自工会は16年の年間生産台数を前年比5.5%減、輸出台数を同21.5%増と見込んでいる。

サンパウロ新聞

最終更新:8月9日(火)4時28分

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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