ここから本文です

審議中の薬学部基本計画発表

紀伊民報 8月9日(火)16時34分配信

 和歌山県は9日、県立医大薬学部設置の基本計画を発表した。和歌山市の中心部にある市立伏虎中学校跡地に2018年度から建設し、21年4月の開学を目指す。土地を所有する和歌山市の市議会は誘致について審議中で、市は8日に計画の公表を遅らせるよう求めたが、県は「21年の開学にぎりぎりの時期」として発表に踏み切った。

 建設予定地は、和歌山市役所に近い、市立伏虎中学校跡地(和歌山市七番丁)。市内中心部の少子化を受け、同校は17年4月に統合移転する。

 基本計画によると、薬学部の定員は1学年100人で、薬剤師を養成する6年制。県立医大は医学部(同市紀三井寺)と保健看護学部(同市三葛)を併設しており、医療系総合大学の特徴を生かした薬学教育を展開したいという。紀三井寺キャンパスには「医薬共同研究施設」を設置する。教員は60人程度を採用する。

 伏虎中跡地には、薬学部の教育施設と研究施設を設置する。延べ床面積は約2万6千平方メートル。県立医大の紀三井寺キャンパスの共同研究施設は約3千平方メートルを予定している。設置費は約177億円の見込み。

 16年度から基本設計、実施設計に入り、17年度から文化財調査を始める。建設は18~20年度、20年3月の設置認可申請を目指す。

 市は伏虎中の跡地に薬学部の誘致とともに、老朽化が進む市民会館の新築移転を計画している。一方、市議会では「市民会館が手狭になっては困る」などという声が強く、市と足並みがそろっていないという。

最終更新:8月9日(火)16時34分

紀伊民報