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開幕2週間前の指揮官交代劇…インテル、一時代を築いたマンチーニ監督と二度目の“破局”

SOCCER KING 8月9日(火)20時56分配信

 日本代表DF長友佑都が所属するインテルのロベルト・マンチーニ監督が電撃的に解任された。8日のイタリア各スポーツ紙のトップニュースだった。

 午前10時過ぎにクラブからメディア向けの通達があり、この日午後1時半から予定されていた新加入のサイドバック、クリスティアン・アンサルディの入団会見が、突如キャンセルとなった。会見にはピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)も出席するはずで、どんなコメントをするのか注目されていた。

そして、クラブの公式サイトが発表したのはイタリア時間8日午前11時19分。マンチーニ氏は「クラブの決定を受け入れた。この20カ月間、私についてきてくれた選手とスタッフ、関係者に感謝している」と別れの言葉をつづった。

 昨シーズン4位でチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃したのが最も大きな要因だろう。そしてこの夏のプレシーズンマッチでたった1勝しかできず、アメリカ遠征でも2分4敗とさんざんな結果に終始。5日にオスロで行われた親善試合で、トッテナムに1-6と大敗したことが引き金となった。同氏は「(プレミアリーグ開幕がセリエAよりも早いため)トッテナムの方がコンディションの面で上回っていた」とコメントしたが、それでも6失点はひどすぎた。インテル幹部は7日にロンドンでフランク・デ・ブール氏に監督就任を要請したという。

 2014年11月にインテルへ戻ってきたマンチーニ氏のミッションはCL出場だった。2014-15シーズンの8位という成績は仕方がないとしても、昨シーズンは序盤にスクデット争いを演じながらもずるずると失速した。それにクラブは、マンチーニ氏の希望する選手を何人獲得しただろうか。ルーカス・ポドルスキ、ジェルダン・シャチリ、ダヴィデ・サントン、マルセロ・ブロゾヴィッチ、ジョフレイ・コンドグビア、フェリペ・メロ、イヴァン・ペリシッチ、ジェイソン・ムリージョ、ミランダ……。これだけの数の選手を獲得してきたにもかかわらずCL出場権を逃したとなれば、信頼できなくなるのは当たり前だろう。慈善事業でクラブ経営をしている人間なんて一人もいないのだから。

 キャンプ中から不仲がささやかれていた噂は現実のものとなった。来年6月末までの契約を更新したいマンチーニ氏と、CL出場という目標に到達できないうちは更新どころか高い年俸(600万ユーロ=約7億円)を払うことすらできないという考えだったクラブ側。2004年から2008年にかけて黄金期の礎を築き上げたマンチーニ氏だったが、二度目の“破局”という結末を迎えた。

 同氏との契約解除から1夜明けた9日には、デ・ブール氏の就任が発表された。新監督は、2016-17シーズン開幕まで2週間足らずでどんなチームを作り上げるのだろうか。

文=赤星敬子

SOCCER KING

最終更新:8月9日(火)20時56分

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