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NY外為:ドル堅調、ゴールドマンが買い推奨-モルガンSは慎重

Bloomberg 8月9日(火)4時8分配信

ゴールドマン・サックス・グループは年内の米利上げ確率を市場が十分に織り込んでいないとして、顧客にドル買いを勧めた。一方、モルガン・スタンレーは異なる見解を示している。

5日に発表された予想より強い米雇用統計を受けて、ドルは上昇地合いにあり、米利上げ観測が再燃している。ゴールドマンの主任通貨ストラテジスト、ロビン・ブルックス氏は8日、年末までの利上げ確率を従来の65%から75%に引き上げたとし、市場よりも高い確率で予想していると述べた。モルガン・スタンレーの世界為替戦略責任者、ハンス・レデカー氏は米国のインフレ期待を引き上げるには雇用増は十分ではないとの見方を示した。

ゴールドマンのブルックス氏はマイケル・ケーヒル氏とまとめたリポートで、「米金融当局は市場が織り込む以上に政策金利を引き上げるとする予測に基づき、当社の構造的なドル強気に変わりはない」と説明。「最大の注目点は依然として、米金融当局が年末に向けてどのように行動するかだ」と続けた。

イングランド銀行が先週、7年ぶりの利下げに踏み切ったように米国外の中銀の多くが追加刺激に傾く一方で、米連邦公開市場委員会(FOMC)の引き締め観測が再燃している。ドルは年初から4%近く下げており、市場は今月ワイオミング州ジャクソンホールで予定されているイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演に注目している。

モルガン・スタンレーのレデカー氏(ロンドン在勤)はリポートで、ドルへの支援は「長く続かないだろう。米金融当局は実質金利の先制的な上昇を容認する意図はなさそうだからだ」と予想。「米経済が年末にかけてスピードを落とすという当社の予測に変わりはない」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日とほぼ変わらず。5日には0.3%上昇していた。ドルは対円で0.6%高い1ドル=102円45銭。対ユーロでは0.1%未満上昇し1ユーロ=1.1088ドル。

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最終更新:8月9日(火)6時33分

Bloomberg