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債券上昇、30年入札結果受け買い優勢-金融政策不透明感で超長期重い

Bloomberg 8月9日(火)7時49分配信

債券相場は先物や10年債主導で上昇。この日実施の30年債入札の結果が市場予想を上回ったことを好感して買いが優勢となった。一方、日本銀行の金融政策に対する不透明感は根強く、ボラティリティの上昇も警戒される中、相対的に超長期ゾーンは戻りが鈍かった。

長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比9銭安の151円09銭で取引を始め、いったん150円90銭まで下落した。しかし、その後はプラスに転じ、午前は151円42銭まで上昇。午後は入札結果を受けて151円59銭まで水準を切り上げ、結局は35銭高の151円53銭で終了した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より2.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.03%で開始した。その後は買いが入って3bp低いマイナス0.085%に低下した。

一方、超長期ゾーンの現物債は上値が重い。新発20年物157回債利回りは1.5bp高い0.335%と4月27日以来の高水準を付け、午後は0.305%まで低下した後、0.31%に戻した。新発30年物51回債利回りは2bp高い0.435%と4月8日以来の高水準まで達した。新発40年物9回債利回りは1.5bp上昇の0.51%と3月末以来の0.5%台に乗せた。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ債券ストラテジストは、「30年債入札は市場予想を上回るしっかりした結果だった。利回りが上昇し調整したので押し目買いが入った」と指摘した。一方、日銀の金融政策については「先行き不透明感は変らず。このまま買い進まれるかは分からない。ボラティリティが高いので9月の日銀会合に向かって振れるリスクがある。警戒しながらという感じだ」と話した。

財務省が発表した表面利率0.3%の30年利付国債(51回債)の入札結果によると、最低落札価格は96円50銭と予想中央値(96円40銭)を上回った。小さければ好調さを示すテール(最低と平均落札価格の差)は21銭と前回の75銭から大幅縮小。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.07倍と前回の2.64倍から上昇した。

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最終更新:8月9日(火)15時43分

Bloomberg