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日本株は続伸、原油高の資源や内需広く上げ-下値不安薄れ午後強含む

Bloomberg 8月9日(火)8時0分配信

9日の東京株式相場は続伸。原油市況の反発を受けた鉱業、商社など資源株、情報・通信や食料品、医薬品、水産といった内需株と幅広い業種が高い。為替の落ち着き、株価下落時の日本銀行による上場投資信託(ETF)買いで下値不安が後退しており、午後の取引で強含んだ。

TOPIXの終値は前日比11.96ポイント(0.9%)高の1317.49、日経平均株価は114円40銭(0.7%)高の1万6764円97銭。日経平均は7月21日以来の高値水準。

りそな銀行アセットマネジメント部の黒瀬浩一チーフ・ストラテジストは、「日経平均は直近の1万6000円割れで底堅さを確認し、足元は上値を試す動き」と指摘。日銀によるETF買い入れ増額で下値不安が後退、想定される5兆円規模の自社株買いなど「需給環境を踏まえると、日経平均の下値は1万6000円に切り上がった」とみている。

海外発で目立った買い材料に乏しかった上、前日急伸した反動からきょうの日本株は小安く開始した。経済指標などの発表がなかった8日の米国株は、S&P500種株価指数が0.1%安の2180.89など軟調。また、8日の日経平均は396円(2.4%)高の1万6650円と、およそ1カ月ぶりの大幅上昇となっていたため、反動も出やすかった。

ただ、ニューヨーク原油先物の反発や為替の落ち着きを支えに小幅高で午前を終えると、午後は堅調さを増した。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、日銀のETF買いへの安心感が根底にあるとした上で、「下げそうで下げないため、しびれを切らして買う投資家もいる」と話す。8月3週までは季節的に売買が薄くなるため、「流動性が低下する中での日銀買いのインパクトは相対的に高くなりやすい」と指摘した。

午後のドル・円相場はおおむね1ドル=102円30ー40銭台と、前日の日本株終値時点102円8銭に対しやや円安水準で推移した。

東証1部33業種はその他製品、鉱業、海運、水産・農林、鉄鋼、その他金融、パルプ・紙、通信、卸売、食料品、海運など27業種が上昇。鉱業など資源セクターは、8日のニューヨーク原油先物が2週ぶりの高値へ反発したことが好感された。空運、輸送用機器、ゴム製品、倉庫・運輸など6業種は下落。東証1部の売買高は18億9247万株、売買代金は2兆2254億円。上昇銘柄数は1246、下落が581。

Hiroyuki Sekine

最終更新:8月9日(火)15時38分

Bloomberg