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「山の日」に集まる期待-さらなる頂上目指すアウトドア市場

Bloomberg 8月9日(火)9時15分配信

8月11日に迫った新しい国民の祝日「山の日」。登山やキャンプの人気の高まりとともに山の日の導入に合わせたイベントも多く開かれており、子供から高齢者まですそ野の広がりが大きいアウトドア市場のさらなる規模拡大が期待されている。

オートキャンプ用品をメーンに展開するスノーピーク。2014年に東証マザーズ、15年に東証1部に上場し、16年12月期の売上高予想は95億円と過去最高となる見通しだが、現在は会社予想を上回る勢いで売り上げを伸ばしている。

山井太社長はブルームバーグの取材で、現在のアウトドア人気について「先進国では社会情勢が複雑化、デジタル化しており、リアルなものに対するニーズが非常に増えてきている」と分析した。国内では1990年前後のキャンプブームを体験した団塊ジュニア世代が親になり、子供とともにキャンプを始めていることも影響しているという。

5万坪の丘陵地を使ったキャンプ場に囲まれた新潟県三条市のスノーピーク本社。現場の利用者の声を素早く商品開発に反映する仕組みを構築している。キャンプ場を訪れていた会社員の渡部彰さん(50)はサーフィンや登山などのアウトドア好きが高じ、子供が生まれてから「息子も一緒に楽しめるキャンプをやろう」と考え始めたという。今回のキャンプのために妻と3歳の長男や友人らと泊まれる同社の大型テントを購入し、車も大きいサイズに買い換えた。

自動車業界との連携視野

日本オートキャンプ協会によると、年1回以上キャンプに参加する人の数は08年のリーマンショックを底に回復基調にあるが、それでも15年で810万人と日本の人口の6%程度にとどまる。山井社長は残る94%へのアプローチを目指し、衣服や住宅、職場、防災、地方活性化などにアウトドアの要素を取り入れる新事業に力を入れている。今後は自動車業界との連携も検討しており、山の日制定によって「アウトドアに興味を持つ人が増える」ことに期待を寄せている。

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最終更新:8月9日(火)15時8分

Bloomberg