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見え隠れするマイナス金利の底、日銀が「金利低下志向しない」可能性

Bloomberg 8月9日(火)13時30分配信

マイナス圏に沈んだ利回りがどこまで深掘りするか分からなかった日本の国債市場。それが日本銀行によるドル供給の拡大と金融政策の総括的な検証の方針が明らかになった7月末の金融政策決定会合以降、金利の下限が徐々に見え隠れし始めている。

2年物の新発国債利回りは現在、マイナス0.17%前後。日銀会合前に付けた過去最低のマイナス0.37%から半分以上もマイナス幅を縮小している。一方、ドルを保有する外国金融機関は、マイナス利回りの日本国債を購入してもドル・円ベーシススワップ取引などを通じて利益を確保することが可能だ。

ただ、日銀のドル供給拡大の発表があった7月29日午後はドル・円ベーシススワップの3カ月物スプレッドが急縮小し、ドルを貸す代わりに円資金を借りて債券を購入する海外の金融機関には不利になった。ブルームバーグのデータによると、同スプレッドの縮小幅は前日終値比で10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を超えて今年最大を記録した。

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、ドル・円ベーシススワップの動きは「日銀の資金供給が手厚くなったことへの警戒感かもしれない」と指摘。同取引を使って日本国債で運用する外国人投資家にとっては「若干魅力後退に働く。今の外国人のフローは非常に大きいが、ストックベースではそんなに増えていない。ベーシスが縮小すると利回りが下がるので、益出しニーズも多少出るかもしれない」と言う。

長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは一時マイナス0.30%まで低下したが、7月末の日銀会合以降、マイナス幅を急速に縮小。会合の翌週となる2日にはマイナス0.025%とゼロ%に接近する場面があった。市場が警戒したのは、ドル供給拡大などの金融政策と同時に明らかになった9月の会合での総括的な検証だ。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ債券ストラテジストは、「わざわざ金融政策の検証を表明したことで、債券市場では政策の枠組みの柔軟化、実質的にテーパリングに近いのかもしれないが、金利上昇方向を見込んでいる人が多いのではないか」とみている。

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最終更新:8月9日(火)13時30分

Bloomberg

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