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CVCキャピタル、近くF1株を放出か-巨額リターンを手に

Bloomberg 8月9日(火)16時23分配信

当時は最もリスクの大きなプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資案件の1つだと考えられていた。

ロンドンに本社を置くCVCキャピタル・パートナーズが自動車レースの最高峰フォーミュラワン(F1)を買収したのは2006年。まだ中堅のPE投資会社だったCVCは20億ドル(現行レートで約2050億円)を支払った。

タイミングは良くなかった。多くのレーシングチームが支払いをめぐるトラブルに巻き込まれそうになっていたし、買収が成功するかどうかはF1創業者のバーニー・エクレストン氏次第だった。

あれから10年。F1への出資は極めて大きな利益を生み出し、もともとシティグループの1部門だったCVCを企業買収で世界トップクラスの企業に変貌させた。CVCは当初保有分の10億ドル相当の株式から約45億ドルを稼ぎ出した。その利益の多くは配当だ。

CVCは今、F1保有株の放出を検討している。数週間以内の可能性もある。計画していたF1の新規株式公開(IPO)は実現に至らなかった。持ち株の買い手を募るためゴールドマン・サックス・グループを起用。売却額は最大100億ドルに上る可能性があり、F1株35%を持つCVCは巨額のトータルリターンを手にしてF1を去ることになるのかもしれない。

プロセスは非公開だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによれば、メディア王ルパート・マードック氏のスカイやカタール投資庁(QIA)、米プロフットボールNFLのマイアミ・ドルフィンズのオーナー、スティーブン・ロス氏率いるRSEベンチャーズが投資に関心を示しているという。

CVCはコメントを控えている。エクレストン氏は短い電話インタビューで、CVCはリターンについて「かなり先行」しているとし、同社は「利益を得るために幾つもの会社を売買している」と話した。

原題:After Pocketing 450% Return, CVC Is Ready to Unload Formula One(抜粋)

Kiel Porter

最終更新:8月9日(火)16時23分

Bloomberg