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陽一シタイヒャー 家族「次はメダルを」 糸数・五輪重量挙げ4位

琉球新報 8月10日(水)5時0分配信

 【南城】南城市知念にある糸数陽一選手の実家では9日、母親の幸子(ゆきこ)さん(50)ら家族が、インターネットの生中継でリオ五輪の様子を見守った。大舞台での4位入賞の活躍に手をたたいて喜んだ。「よく頑張った」と健闘をたたえ、4年後の東京大会でのメダル獲得に期待した。

 試合後は糸数選手から短い電話があり、結果の報告と「東京オリンピックで頑張る」と早くも次を見据えた言葉があったという。

 母親として「けがなく、6本(の試技)を成功してくれればと思っていた」と、ほっとした表情を見せながらも結果には「うれしいが、満足はしない」ときっぱり。

 「太陽のように明るく、何でも一番になるように」と名付けた息子に「目標はいつも高く、何色でもいいから次はメダルを取ってほしい」と願いを託す。

 一緒に観戦した祖父の宮城勝雄さん(77)は「できればメダルを取ってほしかったが、こんなに大きな舞台で6本挙げるのはすごい」と感心した様子。

 祖母のツル子さん(75)も「世界で4位というのは、とてもすごいこと」と孫の頑張りをほめた。

 6人きょうだいの末っ子で妹の真喜さん(10)=知念小5年=は、長兄の活躍に「すごかった」と笑顔を見せた。

 一方、埼玉県に住み、陽一選手と同様、重量挙げの選手でもある妹の加奈子さん(23)は「大きな舞台なのに落ち着いて堂々としていた。緊張感がある中、自分の力を出し切ったことはすごい」と4位入賞に声を弾ませた。ロンドン五輪落選後の陽一選手を間近で見ていただけに「もともと自分に厳しいのに、悔しくて誰よりも練習していた」と苦労をねぎらった。

 自身も国内大会で好成績を残している。「兄から『一緒に東京五輪に出よう』と言われている。今日の活躍を見て、一緒に出たいという気持ちがいっそう強まった」と、4年後に向けて気持ちを新たにした。

◆豊見城高後輩「本当にすごい」「私も」

 リオデジャネイロ五輪重量挙げ日本代表の糸数陽一選手の4位入賞に、母校・豊見城高校ウエイトリフティング部も歓喜に沸いた。後輩たちは先輩の偉業達成に「緊張する中で本当にすごい」と自分のことのように喜び「一緒に東京五輪出場を目指したい」と目を輝かせた。

 同部で58キロ級の2年生、具志堅莉奈さん(16)は練習前と休憩中に見た糸数選手の試技にくぎ付けになった。ジャークで169キロを差した糸数選手の姿に「普通ならふらつくのに腕をまっすぐ上げている。まだ余裕がありそうで本当にすごい」と興奮気味に話した。

 糸数選手は6月に同部を訪問し、合同練習をした。「練習後に(糸数選手から)『応援している』と言われて本当にうれしかった。全日本選手権に向けて頑張りたい」と、自らを鼓舞した。

 2年生で77キロ級の新垣元基さん(16)は、糸数選手が同部を訪問した時に後輩たちに掛けた「練習した分だけ強くなる」との言葉を胸にとどめていた。「その言葉を信じさせてくれる結果だ」と感慨深げに話した。糸数選手の試技を見て「自分も一本一本大切に挑みたい」と意気込んだ。

 同部での練習に参加していた沖国大3年の知念光亮さん(20)は「とにかく感動しました。よかったです」と満面の笑みを見せる。7月に行われた重量挙げ世界ジュニア選手権の男子105キロ超級で5位の成績を残した知念さんは糸数選手とはナショナルチームでも一緒に練習した。「人一倍練習をする人。休みの日も欠かさずにトレーニングを続けてストイックに毎日追い込んでやってきた結果だと思う。自分にはとてもまねできない」と功績をたたえ「糸数先輩と一緒に東京五輪に出たい」と目を輝かせた。

琉球新報社

最終更新:8月10日(水)10時10分

琉球新報