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岡田准一×役所広司×有村架純で司馬遼太郎「関ヶ原」映画化!監督は原田眞人

映画.com 8月10日(水)5時0分配信

 [映画.com ニュース] 歴史小説の大家である故司馬遼太郎氏の名著「関ヶ原」を、原田眞人監督が25年の歳月を経て映画化することが発表された。主人公・石田三成を岡田准一、対する徳川家康を役所広司、三成に仕える伊賀の忍び・初芽を有村架純が演じる。2017年初秋、豪華キャストによる“天下分け目の決戦”が銀幕で繰り広げられる。

 原田監督と初タッグを組む岡田が演じる三成は、己の正義を強く信じ、愛を貫き通そうとした“純粋すぎる武将”という設定。これまでは狡猾な人物として扱われることが多かった三成だが、今作では正義を重んじるあまり融通が利かず、不器用で人間味あふれる姿が描かれるといい、岡田は「歴史好きとして、本来の人物像に近いであろう石田三成を演じることができ嬉しく思います」と意欲をみなぎらせる。

 一方、豊臣秀吉亡き後、天下取りの野望に燃え、三成の前に立ちふさがる家康役の役所は「信長、秀吉など、数々の戦国武将の成功と失敗を間近に見て学んできた家康が、人生最大の大博打“関ヶ原の戦い”に挑み、勝利するまでの心の動き、今からワクワクしています」と8月中旬に始まる撮影を心待ちにしている様子だ。部下として、女性として、三成を愛し支え続けた初芽に扮する有村にとっては初の時代劇。殺陣などのアクションにも初挑戦し、「その時代を生きた人物として、石田三成の腰元として女を忘れしっかりと役目を果たしたいなと思います」と意気込み十分だ。

 監督と脚本を兼ねる原田監督は、25年前に映画化を熱望したときの心境を「日本の歴史上、もっとも有名な天下分け目の合戦を日本映画の巨匠たちが描かなかった不思議への挑戦」だったと振り返る。当時は“雇われ武将”の島左近を主人公に想定していたが、その7年後には通説の「裏切り者」である小早川秀秋に変更。さらに、トム・クルーズ主演「ラスト サムライ」(2003)に俳優として出演した際、大掛かりな合戦シーンを目の当たりにし、同作を超える「日本発の世界戦略時代劇を作りたい!という思い」が芽生え、島津の退き口として知られる退却戦を指揮した武将・島津義弘を中心にした作品を構想していたという。

 紆余曲折を経たが、今作の主人公には原作と同じく三成を据えた。秀吉の天下で形成された「利害で固まった秩序」に三成は悪を見出し、「正義か不正義かと判断して」兵をあげると解説し、「天下悉(ことごと)く利に走るとき、理念をもって流れと逆しまに走ることは、男にも女にも面白い仕事、生きる道なのです」と提言。「国家の在り方が問われるこの不確かな時代を生き抜くために、我々にはもう一度、それぞれの立場で“正義”を問い直し実践する急務があります」と作品にこめる熱意を語った。

 1964~66年に「週刊サンケイ」で連載された原作は、単行本・文庫本をあわせた累計発行部数が580万部を超える大ベストセラーで、81年には森繁久弥さん主演でテレビドラマ化された。待望の初の映画化となる今作では、滋賀・京都などを中心に、国宝級の歴史的建造物を映画撮影に初めて使用するだけでなく、天下分け目の決戦を描くために3000人規模のエキストラの動員を予定しているという。

最終更新:8月10日(水)5時0分

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