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北めぐる国連声明 中国の「THAAD反対」明記要求で不発

聯合ニュース 8月10日(水)10時14分配信

【ニューヨーク聯合ニュース】国連安全保障理事会が北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射を非難する声明の採択を推進したが、中国が米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反対する文言を声明に盛り込むことを求めたため合意に至らなかったことが分かった。国連関係者が9日(米東部時間)、伝えた。

 同関係者は、THAADの韓国配備に強く反発している中国が安保理の対北朝鮮糾弾声明に「朝鮮半島へのTHAAD配備反対」を明記するよう求めたと伝えた。

 中国は北朝鮮の挑発を口実に朝鮮半島に「新たな弾道迎撃ミサイル基地」を設けることは認められないとする内容を声明に反映させるよう主張したとされる。だが、米国が中国の要求を受け入れなかったという。米国は声明草案にも中国の要求を反映させなかったようだ。

 安保理の常任理事国を務める米国と中国のこうした対立により、北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ノドン」と推定されるミサイルを今月3日に発射したことを非難する安保理声明は採択されない公算が大きい。

 安保理が議長声明や報道声明を採択するには理事国15カ国の同意が必要だ。

 安保理は北朝鮮がミサイルを発射した当日、国連本部で緊急会合を開催しミサイル発射への糾弾が相次いだものの声明は採択できなかった。

 そのため、韓国と米国、日本の国連大使が共同記者会見を行い北朝鮮のミサイル発射を強く非難するにとどまった。

 安保理はこれまで北朝鮮が核実験やミサイル発射を強行するたびに声明を採択してきたが、先月の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と弾道ミサイルの発射については公式な対応をしていない。

 外交関係者の間では、韓国へのTHAAD配備に反対する中国の存在が声明の採択を困難にしているという見方が広がっていた。

最終更新:8月10日(水)10時16分

聯合ニュース