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山下清展10日開幕 県文化センター 貼絵やペン画130点

福島民報 8月10日(水)8時28分配信

 貼絵などで知られる画家・山下清(1922~1971年)の世界を紹介する「没後45年 放浪の天才画家 山下清展」は10日、福島市のとうほう・みんなの文化センター(県文化センター)で開幕する。9日は会場で作品の陳列作業が行われ、開幕に向けた準備が整った。
 福島民報社の主催、県文化振興財団の共催。JA共済連福島の協賛。福島民報プレ創刊125周年記念事業。
 山下が円熟期に訪れたヨーロッパの景色を題材にした貼絵の一つ「ロンドンのタワーブリッジ」など、少年時代から晩年までの貼絵やペン画、油彩画など約130点が並ぶ。会場の一角では、山下が昭和34年10月に二本松市を訪れた際の福島民報の紙面、民報ニュースを紹介する。
 10日は午前9時半からオープニングセレモニーを行い、同10時から一般公開する。9月18日まで。休館日なし。時間は午前10時から午後5時(入館は午後4時半)。観覧料は大人1000円、中高生500円、小学生以下無料。

■銘菓「ここのへ」販売 生前の山下好んだ味

 展覧会の物販コーナーでは山下が生前に好んだ九重本舗奈良屋(福島県喜多方市塩川町)の銘菓「ここのへ」を販売する。
 5代目社長の栗村潔さん(58)によると、祖父に当たる3代目の故賢一さんは山下が会津地方を訪れた際に各地へ同行した。当時、山下は「ここのへ」を好んで飲んでいたという。
 明治27年創業の店内には山下の直筆の色紙や貼絵の複製などゆかりの品々が並ぶ。賢一さんと一緒に撮った昭和40年ごろの写真もあり、潔さんは「祖父の思い出が詰まったアルバム」と大切にしている。
 「ここのへ」は天然ユズや砂糖などで手作りした小さな黄色い菓子で、お湯を注いで風味を楽しむ。「山下清さんが好んだ味は創業当時から変わらない。祖父が築いた山下さんとの縁は宝物」と話している。

福島民報社

最終更新:8月10日(水)10時17分

福島民報