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お外に“GO”するときは――分かりやすく精度の高い熱中症指数計、タニタ「TC-200」

ITmedia LifeStyle 8月10日(水)16時37分配信

 暑さが厳しいこの季節、なんといっても気をつけたいのが熱中症だ。人が気温や湿度の変化を感じるのには時間差があるといわれており、自覚症状が出たときにはすでに遅し、ということも起きかねない。

ストラップとカラビナを備えているため、持ち運び時にも便利だ

 このような事態を防ぐのに効果的なグッズが熱中症指数計(コンディションセンサー)だ。携帯用のコンディションセンサーは各社が色々な製品を出しているが、タニタが発売した「TC-200」は、周囲の輻射熱も計測できる黒球温度計を搭載しているのが特徴だ。

 価格はAmazon.co.jpで税・送料込み3780円。タニタは黒球温度計を搭載した熱中症指数計として、これまで「熱中アラーム TT-560」という製品を販売していたが、これに比べると値段は少し安い。一般的な熱中症指数計に比べると割高だが、黒球温度計という付加価値を考える妥当な価格だと思う。

●黒い球が付いた独特のデザイン

 サイズは58(幅)×36(厚さ)×108(高さ)mm、重量は約65gと、TT-560とまったく同じだ。一般的な熱中症指数計に比べると少しかさばるので、コンパクトさを求める人には向かないが、ストラップとカラビナが付属しており、カバンや腰に取り付ければ大きさと重さはそれほど気にならない。電池はコイン電池(CR2032)を使用する。

 外観は、この製品の一番の売りである黒球が付いているのが特徴的だ。黒球温度(グローブ温度)とは、仮想黒体の球を使って測定される温度のこと。銅板に黒体塗装が施された球を使うことにより、周囲からの熱輻射による影響を測定することができる。つまり、直射日光が当たる炎天下などでも正確なWBGT(暑さ指数)を算出する仕組みだ。

 黒球の標準サイズは直径150mmだが、本機では直径33mmの球を使用しており、これで測定した値を換算して、標準サイズで測定したものとして算出する。本機ではこのほか、乾球温度(気温)をサーミスタで測定し、湿球温度は湿度センサーで測定した相対湿度と乾球温度により演算して求めている。

 さらに、乾球温度と黒球温度の差を利用することで、「屋外で日射がある場合」「室内で日射のない場合」という異なる2つのパターンを自動的に判断し、それぞれ異なる計算式でWBGT値を計算する。なお、WBGT値は内部で計算するだけで本体に数値は表示されない。

●5段階のレベルでイラスト表示

 使い方は実に簡単で、背面の電源ボタンを2秒間押せば「ピッ」というブザー音とともに熱中症指数が表示される。TT-560ではWBGT値と気温、湿度が表示されたのに対して、TC-200には数値が一切表示されず、その代わりに5段階のレベルがイラスト付きで表示される。

 表示内容は、「表示なし(レベル1)」「注意(レベル2)」「警戒(レベル3)」「厳重警戒(レベル4)」「危険(レベル5)」の5段階。日本生気象学会によると、「厳重警戒」および「危険」は、すべての生活活動で熱中症が起こる危険性があり、とくに「危険」の場合は外出をできるだけ避け、涼しい室内に移動することを推奨している。

 WBGTの測定間隔は30秒ごと。また、WBGT値が20度異常の場合、10分間隔でWBGT値に応じてブザーがさまざまなパターンで鳴る仕組みになっている。レベル1は音なし、レベル2はピィピィと約1秒間、レベル3はピィピィピィピィ×4回で約3秒間、レベル4だと約15秒間鳴り続けて、もっとも高いレベル5の場合の場合は、ピィーと3秒連続で鳴ったあと、1秒休止を繰り返して15秒間鳴る。

 ブザーの音量は「大」「小」「無」の3段階から選べるが、「レベル5」の場合はブザー音量切替およびオフにできない。音を止める場合は電源をオフにする必要がある。30秒ごとにブザーが鳴ることに煩わしさを感じることもあるが、気温が急に変化した場合も音で察知できるので、この点は安心だ。

●数値表示はないが分かりやすく使いやすい

 TC-200は、従来モデルのTT-560と比べると数値による情報が一切出ないので、この点を不満に思う人もいるかもしれない。ただ、子どもや高齢者が使う場合は、こちらのほうが表示がシンプルで断然分かりやすいと思う。どのような人が使うかによって、TT-560と使い分けるのがいいだろう。

 なお、この製品は、使用する高さを90~150cmの範囲で設計しており、それ以外の範囲で使用するとWBGTの誤差が大きくなるとのこと。また、電源を入れてから表示値が安定するまでは10分以上かかるとのことなので注意しよう。

 また、この製品は防水ではないので、雨の日に濡れてしまうような場所や、浴室など湿気の多い場所では使用できないので、この点にも注意が必要だ。

 黒球温度計を搭載していない一般的な熱中症指数計に比べて大きめだが、使い方も簡単で、熱中症の危険度がイラスト表示で分かりやすく表示されるので、幅広い年齢層が使用できる。熱中症指数計の最初の1台としてもおすすめだ。

最終更新:8月10日(水)16時37分

ITmedia LifeStyle