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プロボクシング前世界王者アムナト2回戦でTKO負け 14年5月には井岡下した技巧派

デイリースポーツ 8月10日(水)16時53分配信

 「リオ五輪・ボクシング男子ライト級・2回戦」(9日、リオ中央体育館)

 今大会からプロボクサーの出場が解禁されたことで出場していた元IBF世界フライ級王者のアムナト・ルエンロン(36)=タイ=が2回戦で、ソフィアン・オーミハ(21)=フランス=に3回1分23秒TKO負けした。

 アムナトは2014年1月に決定戦でIBF世界フライ級王座を獲得。同年5月の初防衛戦では大阪で、3階級制覇を狙った井岡一翔(井岡)の挑戦を受けて判定で退け、井岡にプロ初黒星を付けた。その後、アマチュア時代のライバルでもあった五輪2連覇の鄒市明(中国)にも判定勝ちするなど5度の防衛に成功していたが、今年5月に中国・北京で行われた6度目の防衛戦でジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に4回KO負けして現在は無冠となっている。

 プロでは50・8キロ上限となっているフライ級で戦っていたアムナトだが、毎試合ごとに計量のある五輪では上限60キロのライト級(アマチュア設定、プロでの同級は上限61・2キロ)にエントリー。そのためこの試合でも相手選手よりひと回りサイズは小さく見える。初回こそ巧みな距離感からカウンターを取り、優位に戦うが、2回から15歳も若い相手の圧力に劣勢となる。2分過ぎに左フックを浴びて動きが止まったところで、スタンディング状態のままダウンが告げられる。ラウンド終盤にも連打を浴びて2度目のカウントが数えられた。最終3回も流れは変わらず1分10秒過ぎにワンツーを打ち込まれたところでこの試合3度目のカウントが入る。そしてカウント中に主審がTKOを宣告した。

 アマチュアボクシングを統括するAIBA(国際ボクシング協会)は今回のリオ五輪からプロ選手の全面解禁を決定。しかし、プロの世界王座認定団体のうちWBC(世界ボクシング評議会)とIBF(国際ボクシング連盟)はプロとアマでの対戦には安全面などで問題があるとして、プロ選手が出場した場合、王座はく奪や出場停止などの措置をとることを発表している。

最終更新:8月10日(水)16時55分

デイリースポーツ